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24。 ページ24







簡単だった、Aを解雇することは。
口が悪いやら暴言を吐いてきたやら適当な嘘と真実を混ぜて話すと、簡単に親は信じた。



これで、俺を見てくれる。そう思い、安心して自分の部屋に行き寝たが、夜中に声が聞こえ俺は再び体を起こした。
煩いなぁ……安眠の邪魔なんてしてほしくないんだけどぉ。

不満を零しながらもその声の先へ足を進めた。





『すみません。ここで居させてください』

「………A?」





目の前の光景に信じられなかった。
俺に生意気な口を利いてきた奴が土下座にも近い姿で頭を下げているなんて。親ももちろん動揺してる。



Aは今まで体を売るほど、お金を稼ぐためには手段を選ばなかった。
そんなAなのに、ここまでしてここで働きたいと言う。




……馬鹿なんじゃない





「ママ、パパ。やっぱりそいつ働かせて」

「いいの?いっくん」

「気が変わった」





それから、Aは人が変わったように態度が変化した。



今までの下手な敬語じゃなくて、まともな口調。笑いも、怒りも、感情を表さないようになった。いつも真顔で同じトーンで話す。


ロボットかのようにテキパキと行動するようになった。そして、




俺には近づかないようになった。




多分、俺の作戦がバレていたんだろうねぇ

あからさまでは無いが、なかなか近づかない。さり気なく避けてる。


両親は、Aがここで働きたいと本音を言ってくれたのが嬉しいのか、なお甘やかした。まあ、俺はもうそんなことに何も思わなくなった。





「ちょっと、これ手伝ってほしいんだけど」

『了解しました』





もう、俺に助けてもらったこととか忘れてるんだろうねぇ……。

ほんと、ちょーうざぁい
何も気にしないかのような顔で荷物を運ぶA





「本当、馬鹿なんじゃない」

『……どうかされましたか?』





.

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どぽぽ2(プロフ) - 217さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございます!他の作品も、読んでくださるなんて嬉しいです(*^^*)この作品を見つけてくださり、本当にありがとうございます!! (2019年9月7日 17時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
217(プロフ) - あんスタで男主の離しを最後まで読めたのは この作品が初めてです! 本当に素晴らしい作品だったので 他の作品も読ませていただきます 遅くなりましたが 完結 おめでとうございます (2019年9月7日 13時) (レス) id: 6e56343623 (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ2(プロフ) - ぴよこ丸さん» こちらこそ、これからもよろしくお願いします(*´▽`*) (2019年7月20日 16時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ丸(プロフ) - そうです!覚えていてくださりありがとうございます!嬉しいです!これからも読ませていただきます! (2019年7月20日 16時) (レス) id: 3e08522e7d (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ2(プロフ) - ぴよこ丸さん» BLゲームの方でコメント下さりましたよね?ありがとうございます!!いつもコメント励みになります! (2019年7月19日 18時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:どぽぽ | 作者ホームページ:どぽぽ  
作成日時:2019年3月6日 1時

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