【あんスタ】執事は愛される【男主】【完結】

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「ちょっと、なんであんたがいるわけぇ？」

「む？なんだ、瀬名の知り合いか！」




平手に拳を当て勝手に納得し、ヒーローの人は満面の笑みで人形の人を連れて行った。というか、奪う勢いで無理やり捕まえた。


多分、人形の人が悪いのだろうけどヒーローの人の方が悪く見える。





「なんで、守沢と斎宮と一緒にいんの？」





状況を説明すると、泉様は呆れたようにため息をついた。





「それで、ゆうくんの指紋付きの物は？」

『こちらでございます』





指紋とか気持ち悪いな……否、落ち着けA
これ位で動揺するなんて泉様専属執事として相応しくない。


そして、泉様は周りに花を咲かせたかのような満面の笑みをして、その写真集を見つめる。中身が全て遊木様の写真。ガチオタみたいだ。





「もう、俺のクラスには来ないでねぇ。あんたが執事とかバレたら嫌だし」

『承知致しました』





俺だって、お前の執事だと思われたら嫌だっつーの。
そんな言葉も言えるはずもなく、早歩きで自分の教室へ行った。


教室へ行くと、遊木様が嬉しそうに寄ってきた。




「Aくん！ありがとう」

『大丈夫ですよ。俺は泉様の執事なので』





この人、絶対騙されやすいだろうな。会ってから大した間もないのに、こんなに懐くなんて。




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