【ツイステ】結んで、今度は。

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その後、凄まじい早さで僕の周囲は変化した。




Aの葬式は直ぐに行われた。

沢山の国民が彼女の姿に涙した。
最期まで夫を助けようとした献身的な姿。それはまるで天使の様だと国民は心を打たれた。


あちらの国王も、少し後ろめたいといった表情で僕に挨拶を告げた。






「この度は突然のご不幸、ご愁傷様でございます。Aのことを思いますとお慰めする言葉も見つかりません。どうぞ体を大事にされお心を強くお持ちになられますように」

「……ああ、そうか」

「しかし、娘も今、天国で幸せに過ごしていると思います。マレウス様の様な素晴らしい方をお守り出来、光栄でしょう」






……あのスパイを寄越したのは、お前の指示だろう。

その指示のせいで狙いの僕ではなく、自分の娘が死ぬなんて思いもしなかっただろうな。
今すぐ、玉座、否、この世界から引き摺り落としてやりたいくらいだ。


心情的には彼を殴ってやりたかった。


しかし、そんな気力は無かった。
ただ、目の前で行われる葬儀を呆然と見つめていた。






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