【あんスタ】ある日、彼は死んだ【完結】

１９。 ページ19

Aside。







「やあ、はじめまして。今日は君たち二人だけだね」






Knightsの頃に比べて、人が全く居ない。

桃李くんは、会長〜！！と嬉しそうに抱きつく。



……え？生徒会長に、そんな急に抱きつくなんてだめじゃない？
それなのに、生徒会長さんは何の困りもなく笑顔で接する。









「おやおや、可愛い方ですね！」









手を握り微笑んできたイケメン。

可愛い？俺、男だけど。






その後のfineのユニット見学は、Knightsのように面談ではなく、fineについての紹介やお茶会のようなものだった。



多分、fineは生徒会長さんとか、レベルの高すぎる自分には到底入れないだろうと思うところだから、人が来ないんだろうな……。









「そこのお菓子も遠慮なく食べていいよ」

『あ、ありがとうございます。……美味しいですね。好きな味です』

「ふふ、喜んでくれて嬉しいよ」









生徒会長さんは優しくて、凄く良い人だった。

日々樹さんは、たくさんの芸を見せてくれた。俺には到底できないことを軽々と出来ていて、感動した。









『ありがとうございました。とても楽しかったです』

「私もとても楽しかったです！また来てくださいね！！」

「僕もまた会いたいな。君とはもっと話したいと思ったよ」









桃李くんも、笑顔で満足したみたいだ。
良かった。


でも、俺はユニットに入るほどの実力も無いし、顔も特別イケメンな訳でもないからきっと入れないだろうな…。









．

２０。→←１８。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す