16.女王の双璧 ページ16
･
「あれ、君、他寮の子でしょ？」
ぺこりと軽くお辞儀をする。
名前は確かケイト･ダイヤモンド。
交友関係が広く、マジカメの投稿数も多い三年生。
入学したばかりの為、一度も話したことは無いがこの機会に少し話せるかも。情報通のようだしいざという時に頼りになりそう。
『学園長に許可を得たので来ました。A･レイラです。よろしくお願いします』
「そんなに堅苦しくなくていいよー。俺はケイト･ダイヤモンド。ねね、君ってさ、もしかしてディアソムニア寮の子？」
頷くと、相手は「やっぱり」と納得した様子。
どうやら、入学式の鏡の選別の時に彼は俺を「ハーツラビュル」に入ると予想して、トレイ先輩は「ポムフィオーレ」に賭けたところ、二人揃って不正解で記憶に残ったらしい。
そして、俺に仲良くしようと握った手を何度も上下に振ってきた。
「Aちゃんみたいな可愛い子、うちに来て欲しかったのになぁ。とりあえず、ハーツラビュル寮にようこそ」
『そういえば、部外者って来ても良いんですか？』
「多分大丈夫！監督生ちゃん達も来てるし、法律でダメとは決められてないから。あっ、じゃあ折角だし転寮しちゃう？」
凄くチャラい感じの人だな……。
テーブルに並べられていたケーキを勝手に食べる。
それにしても、本当に噂の通り美味しい。甘い物は特別好きな訳では無いがそれでも直ぐに食べられる程、美味しい。
見た目も可愛らしい物が多く、ケイト先輩もマジカメにあげる為か写真を何度も撮っている。
『美味しいですね』
「でしょ！流石トレイくんって感じ」
これが毎度食べられるハーツラビュル寮は羨ましい。俺の所属しているディアソムニア寮なんて夜の警備位でしか集まらない。
色んな種類があるケーキをつい取って食べていると、ぽん、と肩に手を置かれる。
何かと思い、後ろを振り向くとここで会うのが二度目。
「はは、凄い食べっぷりだな。口に生クリームが付いてるぞ」
『あ、お見苦しいものをすみません……』
へら、と笑顔を作り謝る。
恥ずかしい。俺はどんだけ飢えた犬のようにバクバクと食ってるんだ。ていうか、他寮だろ。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 725人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
どぽぽ２(プロフ) - びっぐとまとさん» 喜んでいただいて本当に本当に嬉しいです(T ^ T)ツイステ沼深くてついつい書いちゃいますがそのようなお言葉を頂けて尚更執筆意欲が上がります(´`＊)今後ともよろしくお願いします！ (2020年8月21日 3時) (
レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
びっぐとまと(プロフ) - ああ〜〜！！！どぽぽさんの男主は本当に外れなくて好きです！！！ツイステ書きはじめた時しんどすぎて叫びました…好きです… (2020年8月20日 23時) (レス) id: 5f452c992d (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ２(プロフ) - 羅ヰ太郎さん» 自分でも男主くんのキャラを結構好んでいたので嬉しいです(*^^*)私もそんな読者様が大好き((殴こちらこそ、これからもよろしくお願いします！！ (2020年8月8日 22時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
羅ヰ太郎(プロフ) - うわぁどっちゃくそ好きです！男主くんいいキャラしとりますやん！大好き（）、めっちゃ応援してます！頑張って下さい！ (2020年8月8日 22時) (レス) id: ca5d2ee34d (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ２(プロフ) - マチさん» 初コメありがとうございます(*^^*)めっっっっっちゃ嬉しいです！！これからもよろしくお願いします(´`＊) (2020年7月31日 5時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
