【あんスタ】薔薇王子。【男主】

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「Aー」

『何』

「何って今日は俺達の１ヶ月お付き合い記念日だ」









１ヶ月って案外早いんだな。


確か、朔間零と付き合うのは１ヶ月だっけ。
やっと解放されるのか。









『じゃあ、これで別れよう。さよなら』

「待て待て待て」

『は？』









全力で阻止される。









「えっ、そんなにサラッと別れんのかよ。俺様ちゃんと」

『別れるけど』

「マジかよ……嘘だろ」









何を嘆いているんだ。めんどくさい奴だな。


元々、別に俺は好きで付き合ったわけじゃないし、目の前の朔間零も俺を本当に好きで付き合った訳では無い。


それなのに、何をそこまで付き合いたいんだか









「恋人らしいこと一つもしてねえじゃん」

『お昼一緒に食べたでしょ』

「そんなの友達でもするぜ」









友達レベルで十分。


元々、俺達は男なんだからそれくらいでいいだろ。



ていうか、寧ろ俺とああいう系のことをしたかったとか？そんなことするわけないだろ。

俺は現役のモデルやアイドル。
男となんてしたくない。









『一時間後に撮影開始だからもう速く行きたいんだけど』

「あー、分かった。じゃあ」









やっと理解出来たか。


夢ノ咲学院の校門の大きな扉を開け、出ようとすると大きな声で言われた。









「じゃあ、あと１ヶ月延長な！！」


『……は？』









断ることも出来ず、俺はマネージャーに用意された車に乗った。

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