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空港から去り、自分の家にあるクローゼットからダンボールを取り出す。
そこには、夢ノ咲学院の懐かしの制服が入っている。
また、この服を着るなんて思っていなかった。
外国に2年いる予定だったが、両親に言われ1年に変え、オマケに学校行けと言われる。
そして、挙句の果てには先生から「留学したから、2年生やり直しね」と言われるなんて。
嫌だな……。学院は崩壊してるし、ユニットメンバーには逃げるように外国行ってしまったし。
しかし、行かない訳にもならないので、予定では緑だったはずのネクタイは残し、青のネクタイを身につける。
『……怒られる、よね』
浮かない自分の顔を鏡で見て心が沈む。
パチンと両手で頬を景気づけに叩く。
意を決して、前まで当たり前のように使っていた学院までの道を行く。
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「お久しぶりですね」
電話越しで日本に帰ってきてから初めて聞いた教員の声を、直接聞く。
やっと、本当に帰ってきたことを実感する。
そして、椚先生から自分は「2年A組」ということを告げられ、教室まで歩く。
また、同じクラスか……。いや、メンバーは当然変わっているんだけど。
しかし、不思議だ。
前まで廊下でタバコを吸っていた集団も、校門の前で喧嘩をしていた集団もいない。
むしろ清潔感が漂っている。
「あっ、ゴメンなんだぜ！！ダッシュダッシュ！！」
廊下でパンをくわえた子が走って行く。
この学院も、今と昔では全くと言っていいほど変わったのかもしれない。
そして、何の不自然もなく教室の扉を開く。
すると初めて見るクラスメイト全員の視線が俺に集まる。
まあ、予想はしていたけれどこんなに驚いた顔をされなくても……。
「うわ、本当に帰ってきていたのか。突然入ったら周りが困惑するから、しっかり挨拶しろ」
『ああ、すみません』
このクラスは佐賀美先生が担任のようだ。
教壇に上り、着席している生徒達に前と同じ笑顔で自己紹介をする。
『先程は失礼しました。留学の関係で留年した椿Aです。年齢では1つ上ですがどうか仲良くして下さると嬉しいです。よろしくお願いします』
そう言うと、拍手の一つもなく全員が未だ信じられないとでも言うような表情。
まあ、突然留年してきたやつが自分のクラスに入るとか違和感しかないよね。
そして、周りをあまり見ないように、自分の席に一直線に歩いた。
ああ、本当に面倒臭いな……。
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どぽぽ２(プロフ) - 那生さん» ありがとうございます！！他の作品も応援して下さりありがとうございます^^*これからもよろしくお願いします！！ (2020年1月6日 11時) (
レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
那生 - 完結おめでとうございます!!!すごい面白いかったでござる!!!他の作品も頑張ってください!!応援しているでござる!!! (2020年1月6日 9時) (レス) id: 64fc749647 (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ２(プロフ) - 名無しさん» アリガトウゴザイマス。 (2019年9月5日 21時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - カンケツオメデトウゴザイマス。 (2019年9月5日 21時) (レス) id: 4e31eec717 (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ２(プロフ) - 四面楚歌さん» 面白いと言って貰える作品を作ることができて、嬉しいです！今まで読んでくださりありがとうございました！！！ (2019年9月2日 16時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
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