翌日byテンガイユリ ページ6
日課のランニングを終え、シャワーを浴び、いつものように涼を起こすためにメッセージを送る。
涼は朝が弱いから普段からそんなにすぐに起きる訳じゃないが、今日はなかなか起きないようだ。
さすがに遅いので涼の部屋に行くことにした。また徹夜でもしたのか、スマホをそばに置かずに寝落ちしたのか。
そんな事を考えていると涼の部屋に着いた。
持っていた合鍵で部屋の中へ入ると、ベットの上で苦しそうに息をしながら寝ている涼がいた。
慌ててかけよって、手で熱を測ると案の定熱い。
部屋に戻り、冷えピタと水を持ってきて、冷えピタを涼の額につけ、水を近くに置いておく。
念のため買い物に行ってるから安静にしてろという書き置きを残し、近くの薬局に走った。
必要そうな物を買って帰ってくると、眼が覚めた涼がぼーっとベットに座っていた。
「優さん……?」
「起きたのか。どうだ?体調は大丈夫そうか?」
「多分あんまり良くないです……」
「そうか。一応市販の薬とかスポドリ買ってきたぞ。あと熱計れ」
そう言って体温計を渡した。
「はい」
「三十八度六分か……結構高いな」
「よし今からお粥つくるから少し待ってろ。しんどかったら寝ててもいいぞ」
「いえそんな迷惑をかけるには……」
「いいから病人はこれ以上悪化しないよう寝てろ。それに俺はお前の彼氏なんだから病気の時ぐらい頼れ」
「はい……」
おとなしくベットに横になったのを確認して、持ってきていた材料を使ってお粥をつくる。
出汁と梅の簡単なものだが、あんまり待たせるのも悪いと思い、早めにつくる。
皿にのせ、軽く冷ましてから持っていくとやはりしんどかったのか寝ていた。
少し大変かもしれないが、涼の事を起こす。
「涼、お粥つくったけど食べれるか?一応一口は食べてほしいんだが」
「食べます……」
「一応冷ましておいたがやけどには気を付けろよ」
涼にスプーンを渡してお粥を近くに置く。
ゆっくりとだが食べ始めた涼に安心する。どうやら何かを食べる体力はあるようだ。
「ごちそうさまです」
少し残ってはいるがちゃんと食べたのを見て、片付けるために皿を持って立つ。
「後は薬飲んで寝てろ。今日は動画の編集も諦めろ。俺はこれを片付けてくるから。ああ、そうそう今日一日はお前が無理をしないか近見張っているからな」
そうして今日一日は涼の看病をして過ごした。と言っても大半は近くで椅子に座って本を読んだりしているだけだったが。
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作者名:らなこな&テンガイユリ様 x他1人 | 作者ホームページ:無い。
作成日時:2020年3月9日 11時