Love is eternal while it lasts.【派生作品】 (ページ3)

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フェード視点byらなこなページ3

「今日は久しぶりに早く寝るかぁ～！！」

座ってばかりで固まっていた骨や筋肉を伸ばすために手を上に伸ばすとボキボキと鳴って良いのかと心配になるような音がなった。

ゲーム実況者と言う仕事柄か最近では寝る時刻が11時をまわるようになってきた。
しかし、今日は違った。
動画編集が終わり時計を見ればまだ夜の10時で普段よりも1時間も早かった。これはチャンスだ！と思いお風呂に入り寝巻きに着替える。

着替え終わったので布団に入り明日は恋人である優さんと一緒にゆっくりしようかなぁ何て頭の中で考えていると自然と瞼が下がっていった。

あれから何時間経っただろう。

朝が弱いからと言う理由で恋人にモーニングコールをしてもらう為に耳元に置いていたスマホが震える。何でもないメールなら起きてから送り返そう。と思いメールアプリを開く。

アルバあいたい

たった1文だけだったが涼を動かすには充分な文だった。

フェード今行く

それだけ打って自分の上着を掴みドアを開ける。
大好きな恋人からの頼みと言うのもあるが、今日は少し嫌な予感がしていたんだ。

少し遠い優さんの部屋に着くのは呼ばれてから2分後の事だった。乱れた息を整えずに扉を引く。案の定、鍵がかかっていたが一応の時にと作っておいた合鍵で開ける。

「っは、優さん！！！！」

小走りで廊下を進み寝室の扉を開けると、布団に包まっている優さんを見つける。

僕の声を聞いた優さんが顔を上げる。

涙を相当流したのか真っ赤に腫れた目で僕の方を見ている。

「...あっ」

優さんが何かを話す前に僕の体は動いていた。
自分より10cm程大きい体を精一杯抱きしめる。持ってきた上着を肩が冷えないようにと肩にかける。

「大丈夫、大丈夫」と子供をあやすように呟きながらしばらく優さんの体を抱きしめていた。