そのじゅういち ページ11
部活動の時間になって深海生物部に向かう途中、薄い茶髪の男の子が必死に走ってきた。
何だろう？先生にでも追いかけ回されてるのかな？
なんて、授業脱走常習犯の俺が小首を傾げていると
何処からか見覚えのあるロングヘアーの青年が男の子を追いかけ回しているではないか。
ク「なんじゃ、ありゃ…」
走っていった日々樹先輩の背中を見つめながら
気を取り直して深海生物部の扉を開けた。
ク「こんちは〜、さんま持ってきましたよ〜！」
羽「え！なにそれ…くさっ！」
俺がパックに入れたさんまを差し出した先には顔を歪める羽風先輩が。
ク「失礼な、臭くないし。っていうか深海先輩はどこですか？」
羽「噴水じゃない？それよりそのさんま早くしまってよー」
くさい、くさいと言いながら鼻を手で隠す仕草をしてくる。
ク「そんな事言ってると女の子にモテないですよ」
羽「関係なくない？」
ク「でも何がいけないんだろ？やっぱ納豆に浸けてたのが悪かったのかな」
羽「明らかにそれじゃん！」
そうか、それだったのか！
納得しながらふと、窓の外を見るとシロが歩いている。
あれ？手芸部は今日休みかな？
羽「何？どうしたの？」
ク「あ、シロが歩いてたから」
羽「うわぁ〜。これが惚気話ってやつ？」
ク「羽風先輩に言われたくないですな」
彼と雑談を交わしながら、深海生物に餌をやったり水槽を軽く拭いたりする。
もちろん、羽風先輩はずっとスマホばっかり弄ってるんですがね…
ク「また女の子とお話ですか？」
深海生物部の仕事が終わってしまったので何となく羽風先輩に話しかけてみる。
羽「まあね。クロくんは好きな子とかいないの？」
ク「んーポッキーが好きです！」
羽「人間じゃねえ」
ク「あとシロ！」
羽「うわ、ゲロゲロ」
ク「何ですかそれ？」
羽「俺、男に興味ないからそういうこと言えるのすごいな〜って」
誉められてるのかな、？
俺は水槽のクラゲを見つめながら羽風先輩に「ありがとうございまーす」とお礼を言った。
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山菜レイン - ゆりなさん» 私たちの作品を見てくださってありがとうございます！ゆっくりですが（私が忘れてるだけ）二人で頑張ります！これからもこの作品をよろしくおねがいします！ (2019年4月1日 1時) (
レス) id: fc91568398 (このIDを非表示/違反報告)
山菜かるは - ゆりなさんありがとうございます！ゆっくりですが二人で頑張ります！ (2019年3月31日 20時) (レス) id: 68eb26fbea (このIDを非表示/違反報告)
ゆりな(プロフ) - とても、面白いお話です！！続き楽しみしています！！お二人とも頑張って下さい！応援しています！ (2019年3月16日 16時) (レス) id: eace47ab2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山菜レイン×山菜かるは | 作成日時：2018年8月29日 14時
