一万やるから、ハグさせて【五条悟】

５.背後を取られるとぞっとするよね(たぶん) ページ5

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お風呂上りは水分がとりたくなる。


部屋着のまま共有スペースに水を飲みに行った。



キッチンの方とか使ってるの私だけだし。



別に、いいよね。













五条「やっほー、A。」





A「え、五条先生…」



五条「そう、みんな大好きＧＬＧの五条先生だよー。」


A「こ、んばんは。」





そういうと、先生は声を出して笑った。


何か変なこと言っただろうか。あ、部屋着がおかしいってことかな。




五条「はー…いや？Aはおかしくないよ。はい、こんばんは。」






よくわからないけど、とりあえず水を飲みたい。



キッチンの方へ行って水を飲み終わると、先生に名前を呼ばれた。


ソファーに座っている先生の方へ近寄る。





A「？」




五条「…」




A「……？」






五条先生を見ていても何も言ってくれない。



空耳、だったのかな。





A「？せんｓ((五条「ほんと、警戒心ないねAは」





？何を警戒しろというんだ…





先生がポケットからすっとお金を出した。



テーブルに置いて、私の方へ視線を戻した。








あ、





五条「…ここ座って。」



座っている先生の脚の間をとんとんと叩かれる。




促されるまま、細い脚の間のソファーに浅く座った。



顔は見えないけど、距離が近くて緊張してしまう。





ぐっと後ろに引かれて、先生の腕が体に回った。







体が全部包み込まれてるみたいな感じがして、



ぬいぐるみさん達はこんな気持ちだろうか。




頭に、何かが触れている感覚がする。



座ってるから、頭だ。きっと。







あの時と違って、心臓がびっくりしているのは、





後ろを取られている、不安だと思う。

















たぶん…





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