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#45 ページ45

『先生…好きじゃなくてもいいから付き合ってください』






精一杯、振り絞ったつもりだったけど出たその言葉は意外にも小さかった。





彼は振り返らずに、チョークの跡を消している。





あぁ、おそらく聞こえていないのだろう。





それならもういい。





これもまた運命だ。





そういう運命だったということ。





なら受け入れる。






不「…南條?」






受け入れるから、もう少しだけ待って。





まだ顔を上げられない。





だからまだ、






不「…顔、上げろォ」






そんなこと言わないで。





嫌だという意味を込めて、首を振った。





するとはぁーとため息をつかれた。





余計に顔が上げづらくなってしまった。





何度も顔上げろ、顔上げろ言ってくる。





パワハラですよ、これ。






不「おい、聞こえてんのかァ」





『…聞こえてます』





不「なら、顔くれぇ上げてもいーだろォ」






だが、執拗にここまでこだわる理由は何なのだろう。顔を上げたからといって果たして何になるのだろうか。





そう思って、冷静になった頭で考えながら顔を上げた。






不「…」






でもその表情は読み取れなかった。

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りん(プロフ) - 柚葉さん» 私も実弥さん言われたらキュン死にしちゃうだろうと思って、書きました(〃▽〃) (2021年8月7日 2時) (レス) id: 449a33bf31 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 実弥さんに、そんなふうに言われたい!!! (2021年8月6日 22時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きりん | 作成日時:2021年7月20日 20時

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