#18 ページ18
無一郎くんはそのまま私の頭に手を伸ばした。
時「糸くずついてた」
『…あり、がとう』
先程よりも近くなった互いの距離に、私は緊張してしまう。
この距離だと、口を開こうとするのが気配でわかった。
時「…俺は好きだよ。だけど、A先生は違う人を見ているでしょ。」
無一郎くんの悲しげなその顔に、胸が切ないほど苦しくなった。
でも今、苦しいのは私よりも彼だ。目の前にいる無一郎くんだ。
『…うん。ごめんね、無一郎くんの気持ちには答えられない』
そう言えば、悲しげに微笑んだ。
時「ん、曖昧にされるよりそっちの方がいい」
カタッ
無一郎くんの言葉と同時に、小さな物音が聞こえた。
『?』
時「…何だろうね」
二人して顔を見合せた。
が辺りを見ても、特に何も無かった。
私はそのまま立ち上がったため、無一郎くんの表情に気づくことはなかった。
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りん(プロフ) - 柚葉さん» 私も実弥さん言われたらキュン死にしちゃうだろうと思って、書きました(〃▽〃) (2021年8月7日 2時) (レス) id: 449a33bf31 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 実弥さんに、そんなふうに言われたい!!! (2021年8月6日 22時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりん | 作成日時:2021年7月20日 20時