検索窓
今日:9 hit、昨日:32 hit、合計:56,333 hit

#12 ページ12

『失礼しました』





不「あぁ」






数学科研究室から出て、廊下を歩く。





先程の部屋と違って、廊下はまだ暗い。





こんなに夜遅くまで学校にいるなんて久しぶりすぎて、なんだか変な気分だ。





すると向こうから人がやってくる気配がした。






?「Aちゃぁーん!会えたぁ!」






それは善逸くんだった。ちょうど補習が終わる時間と同じだったらしい。






善「もうさっ、不死川先生鬼すぎたよ!!びっくり!!!教え方が恐怖!拷問受けてんのかって思うくらい!泣きたかったよ!てか、泣いたよ!」






善逸くんの終わらない話に、私は相槌を打つ。






善「え、そういや不死川先生に何やらされてたの!?拷問みたいなことされなかった?大丈夫っ?」






不死川先生のことを何だと思っているのだろうか。







『ふふ、大丈夫だよ。そんなことなかったよ』





善「そうなんだぁ…不死川先生、女の子には優しいらしいしなぁ…俺も女の子に生まれたかったぁ!!!!」






善逸くんの発想は時々、凄くてついていけない時がある。






善「Aちゃん、もう帰る?」





『うん』





善「え!もしかして一人!?」





『うん、そうだけど…』





善「それならっ、一緒に帰らない?」






まさかそんなことを言われるとは思っていなくて、固まってしまった。






善「え、ええ嫌だった??」





『ううん、まさか!』






そう言えば、善逸くんは喜んだようだった。





いつもは帰宅部だから、一緒に帰る友達はいないが、こうやって時々誰かと帰る帰り道も楽しいのかもしれない。





そんなことを思った。

#13→←#11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (80 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
114人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りん(プロフ) - ポイズンドレッシングさん» え、え、え、え嬉しいです!!ありがとうございます!この物語と時を同じくして進んでいた不死川先生の作品もあるので、ぜひ見てみてください!! (2021年8月18日 21時) (レス) id: 449a33bf31 (このIDを非表示/違反報告)
ポイズンドレッシング(プロフ) - 現パロとかあんまり好きじゃないんですが、控えめに言って、好きです!大好きです!( ̄ー ̄)b★不死川推しの私ですが、先生の気持ちに気付かず、教師に対して少しドライな感じのヒロインちゃんも可愛い!不死川先生バージョンとかあったら嬉しいです。応援してます! (2021年8月18日 7時) (レス) id: bcf3191e69 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 発狂人さん» そうなんですッ!!!気づいてもらえて嬉しいです!!コメントありがとうございます! (2021年8月12日 1時) (レス) id: 449a33bf31 (このIDを非表示/違反報告)
発狂人 - きゅん。不死川さんが原作の言動をしててそれもきゅん (2021年8月10日 19時) (レス) id: a7167675d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユヅリ(プロフ) - りんさん» 無理せず頑張ってください!楽しみにしてます(●´ω`●) (2021年7月15日 19時) (レス) id: dbabc61ea6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きりん | 作成日時:2021年7月11日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。