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チョコよりキミがいい(錦戸) ページ13
『ねぇねぇ、今年のバレンタインは何が欲しい?』
ギターを触る彼に聞いてみる。
「んー?Aが選ぶやつならなんでも」
『…そう言って、すぐに文句言うじゃん!』
「んなことないわ(笑)」
『前に経験済みでーす…』
「…いや、それは…なぁ(笑)」
優しく笑う彼に私は弱い。
『…で、何が欲しいの?』
「A」
『はいはい、冗談はやめて真面目に答えてよね』
「冗談?」
真面目な顔して、私を見てそう聞き返す。
「冗談、やないんやけど…」
「俺、今すぐにでも結婚してもえぇで」
『りょ、ちゃん…』
「今年のバレンタイン、Aが欲しい言うたらくれる?」
そんな優しい眼差しをこっちに向けないでほしい。
「…ふふ、固まっとる」
さらりと私の頬を撫でて、また彼はギターに触れた。
[バレンタイン、本気でAがほしい…]
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作者名:きりん | 作成日時:2018年2月21日 19時