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「Aごめーん、ちょっと遅くなった」
もちろん、舜斗だった。
走ってきて崩れた髪の毛を整えながらそう言った。
『ううん、全然大丈夫。私もさっき来たとこだから』
「マジ？ぴったしじゃん俺ら」
と言ってくれたが、本当は私の方が早めに来ていたので、ぴったしではない。
が、舜斗がぴったしと言ってくれたので、もうこれはぴったしという事でいいだろう。
私たちは途中まで同じの通学路を、一緒に歩き出した。
少しだけドキドキと鳴る心臓に止まれ止まれと唱えている間、最初に話を切り出したのは、舜斗だった。
「A、今度勉強教えてくんね？」
『え？何の？』
「数学ー。最近難しくてさ」
『数学私あんま出来ないよ？』
「あれ、そうだったっけ？中学の時、数学得意ーとか言ってなかったっけ」
覚えてくれてたんだ。
嬉しすぎる。
という気持ちと共に、高校生になってから数学が少し苦手になってきたという事実に、少し悲しくなった。
『中学はね。でも高校数学はさ〜……あ、数1？数A？』
「数1」
『あ、数1？数1ならギリいけるかも』
「ガチ？えーじゃあ教えて！お願い！次のテストピンチなの〜」
と両手を手を合わせながら強請ってくる舜斗。
『えー…じゃあドーナツ奢ってよ』
「年下にそれ言う？」
『じゃあもういいや、テスト頑張って』
「…………何個？」
『3』
と言うと、暫く考える仕草を見せる舜斗。
無理って言うかな？
無理って言われたら言われたでちょっと困る面倒臭い女なんだけど。
「…っすー………おっけー……おっけ、わかった。奢る！」
『よっしゃ！』
これには心からのガッツポーズを見せた。
「絶対教えろよ！」
『ドーナツ3つはでかいからね…。頑張って教えます』
舜斗からしても私からしてもプラスでしかないこの勉強会。
絶対に逃す訳にはいかない。
絶対に。
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突然ですが、皆さんは推しに対して嫉妬とかってしますか？
ちなみに私は全然します！！！でも全然しない時もあります！！！
嫉妬してる時の自分って無力だな〜って思ってます笑
でも、嫉妬するくらい好きってことですよね
それも一種の愛情表現です👊
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作者名：鯖の味噌煮ちゃん | 作成日時：2024年3月3日 22時
