�� ページ28
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「おーい、」
「………おーい？」
「A死んだ？」
不意に肩をトントンと叩かれた。
急な出来事にビックリしてしまい、私は体を跳ねさせた。
『うぉっ、びっくりした』
「あ死んでない」
『勝手に殺さないで』
「次Aの番だけど、行かなくていいの？」
『え？』
「面談」
『あ、え、嘘、次私？』
と椅子を勢いよく立ち上がり、廊下の方を見た。
私は廊下の方へ歩き出そうと右足、左足と踏み出した。
その時思った。
『……いや私終わったよね？』
「うん」
『…っはぁ…お前マジ……』
真人はケラケラと笑い出した。
私は溜息を吐きながら机に戻る。
『折角寝てたのに』
「ごめんって。俺も終わってて暇だったのーー」
『他の子に話しかけてください。じゃないと私次の授業で寝ちゃうから』
「席立つの面倒臭くってさ〜。あ、しりとりせん？」
『なんでしりとり…』
「じゃあ俺からね。
マイケル・ジャクソン
あ負けた」
『えもう寝ていい？』
私の話を無視してしりとりをした挙句、初っ端から自滅してしまうという馬鹿すぎるしりとりを繰り広げてくれた真人。
テンションがおかしい時の真人はIQが2になってしまう。
「また寝るん？」
お前が変なしりとり如きで起こさなかったらずっと寝てたよ。
「でも先生帰ってきたら怒られるよー？」
『来たら起こしてよ。ね、いいじゃん』
「えーじゃあしりとり付き合ってよ。
リボン。あ負けた」
『マジで……』
思わず大きなため息を吐いてしまう。
そんな私を見て、真人はまたケラケラと笑っている。
その様子にも呆れる。
こっちはそんなクソみたいな会話をする程暇じゃないんだ。
自業自得だが、眠たいんだ。
昨日も深夜までゲームしてたから、寝不足なんだ。
この時間に寝なければ他の授業に害が及んでしまう。
『絶対しりとり向いてないからね？』
「じゃあマジカルバナナしよ。
マジカルバナナ。バナナといったらカルピス」
『ほんっとにどういうこと？』
.
短編集の方もちゃんと考えてるのでお待ちください〜
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作者名：鯖の味噌煮ちゃん | 作成日時：2024年3月3日 22時
