。*:＊過去と未来＊:*。3 ～仲間～ (ページ19)

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翔ちゃんページ19

雅紀side

潤「…まじで行くのかよ。」

雅紀「だって心配なんだもん。

最近特に変わった様子はないけど、ちょっと前の翔ちゃんは絶対おかしかった！

松潤も気づいてたでしょ？」

松潤は『…まあ』と呟く。

翔ちゃんは案の定学校を出て、人出の少ない場所へどんどん向かっていく。

雅紀「…どこ行くんだろ。」

俺たちが話しかけないと、あんまり翔ちゃんから話すことはなくて

授業中だってボーッとしてたり

課題だってやってないこともあった。

…真面目な翔ちゃんらしくない。

リーダーだってこないだ翔ちゃんとラーメン行った時もおかしかったと言ってた。

…何かあったのかな

「おい。

お前、櫻井翔だろ？」

俺がそんなことを考えていると、誰かが翔ちゃんに声をかけた。

潤『おい、隠れんぞ…』

松潤は俺の手を引き、物陰に隠れた。

翔ちゃんに声をかけたのは、見た目からしてヤンキーの男3人。

潤『…あいつら、翔が昔タイマンとかした奴らなんじゃねぇか？』

雅紀『えぇ…？タイマンって喧嘩するやつでしょ…？』

前、松潤ともやったって言ってたっけ？

でも実際、俺はそんなところ見たことないし…

ガンッ

雅紀『え、えぇ！？』

鈍い音が聞こえ、思わず叫びそうになったのを松潤に口を塞がれた。

潤『お前ちょっと黙ってろ。』

俺は松潤の言葉に『うんうん』と頷き、もう一度翔ちゃんに目を向けた。

ヤンキーを殴ったのは翔ちゃんだった。

その時の翔ちゃんの表情は今まで見たことないくらい怖い顔で…

俺は初めて翔ちゃんに恐怖を覚えた。

「てめぇ…！

いきなり何すんだ！！」

ヤンキー3人が一気に翔ちゃんへ飛びかかった。

雅紀『ひっ…』

でも翔ちゃんは……

ガンッ

ガンッ

ガンッ

……と、3人とも一発ずつで殴り倒してしまった。

翔「……はぁ

どいつもこいつもストレス発散にすらならねぇな。」

翔ちゃんはそう言って、再び歩き出した。