。*:＊過去と未来＊:*。2 ～心～ (ページ26)

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俺はずるいページ26

和也side

あれから数日が経った。

案の定、俺たちの仲に溝ができた。

別にいい。

そうやって離れてくんだ。

少し期待した自分が馬鹿だった。

雅紀「ねぇ、ニノ。

みんな、優しいね。」

二人きりの時、相葉さんはそう言った。

和也「…」

少し寂しそうに、少し嬉しそうに

俺にはその言葉の意味がすぐにわかった。

雅紀「…本当は話すのが怖かった。

でもリーダーは俺のことで涙を流してくれたし、

松潤は山田に対して怒ってくれたし、

翔ちゃんは俺のこと心配してくれた。

優しいの…みんな…

距離が出来ちゃうのはわかってたけど

やっぱり俺は皆と仲良くしたいし、

もっともっと話したいし、

たくさん思い出を作りたい。

俺ね、みんなが大好きになっちゃった…。」

和也「相葉さん…」

元々明るい性格で、揉め事が嫌いで、誰とでも仲良くなれる、そんな子だった。

その優しい性格が故に、いじめに遭うことになって

人のことばかり気にして

雅紀「ニノはさ、

みんなのこと、どう思ってる？」

言葉に詰まった。

俺は相葉さんみたいに素直じゃないから

ひねくれてて嫌な奴だから

和也「俺は…」

キーンコーンカーンコーン

雅紀「あ…鳴っちゃったね。

授業、行こうか！」

和也「…うん」

チャイムに救われた。

俺はずるい。

相葉さんを利用して

山田の影に隠れているから…。