中学時代〜回想〜 ページ15
雅紀side
いじめが本格的に始まったのは中学に入ってから。
小学生の頃は先生の目が怖くて、山田たちは軽くを俺をいじるくらいのことしかしなかった。
山田「クスクス」
学校に着くと、俺の椅子には画鋲が貼り付けられていた。
机に『死ね』と書かれていたり、花瓶に入った花が置かれているのなんてしょっちゅう。
人気のないところに連れていかれて、暴力も奮われた。
でも、それだけならまだ耐えられた…。
雅紀「え…」
俺の家のポストに手紙が入っていた。
雅母「なに？友達？」
雅紀「え、ああうん！
山田だよー！
あいつ、俺にラブレター書いてきた(笑)
罰ゲームかなんかだろうね！」
俺は母ちゃんに嘘を言った。
手紙の内容は、俺の家族を貶す内容だった。
自分だけならまだしも、家族のことまで貶されたら…
家族にだけは心配かけたくなかった…。
体の痣もずっと隠してた。
こんな頃、俺は自分の部屋でずっと泣いてた。
泣くだけで、少しだけ心が軽くなった。
唯一の親友であるニノにも、絶対知られたくなくて、嘘をつき続けた。
和也「最近元気ないけど、何かあった？」
ニノは鋭いから、勘づいていたのかもしれない。
雅紀「いやー。
こないだのテストの点数が悪くてさ！」
ニノはそんな俺を見て、それ以上追求はしなかった。
それは彼なりの優しさだし、俺からしてもありがたかった。
でも、あの事件が、一生心に傷を負うことになってしまったんだ。
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作者名：haru | 作成日時：2020年8月11日 20時
