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和也side
目の前に相葉さんが倒れた。
そして隣に山下。
何故山下がここに…？
何故相葉さんを…
潤「…和。
お前は知らないと思うけど、山下はやっぱり梶間の味方だよ。
俺たちを裏切った。」
和也「…え？」
山下はやっぱり敵だった。
今も相葉さんを…
雅紀「うっ…」
和也「相葉さんっ！」
山下は相葉さんの髪の毛を引っ張り上げ、無理やり立たせる。
隣に山下がいる以上、攻撃もできない。
山下「まさか爆弾が仕掛けられてるとは思わなくて、ちょっと油断しました。」
山下は梶間に向かってそう言った。
梶間「まあいい。
お前は仕事を果たした。
殺っていいぞ。」
その言葉に全員が構える。
でも…
潤「ふざけんなっ！
雅紀を離せ！」
和也「潤く…」
俺が止める間もなく、潤くんは山下の元へ走った。
山下「ガキが…」
潤「くっ…」
翔「松潤っ！！」
山下が手にしていた銃弾が潤くんの足に当たった。
そしてすぐさま、山下はもう一度潤くんに向かって発砲しようと構える。
和也「やめろっ！」
俺はナイフを山下に向かって投げ、その隙にリーダーが銃を発砲した。
雅紀「うぅ…」
和也「相葉さんっ…！」
なんとか山下から相葉さんを取り戻し、俺は彼を抱えた。
雅紀「…ご、めん
油断…しちゃって…」
俺が抱えた頭からも出血していた。
和也「くそ…」
翔「…松潤、大丈夫か？」
潤くんは足を抑えているものの、立ち上がるのも困難なのか、顔を歪めていた。
潤「大丈夫だよ…
こんなもん。」
潤くんは自分の服を破り、患部に巻き付けた。
智「…なんで」
その時、リーダーが言葉を発した。
智「…なんでこんなことする」
リーダーの声は驚くほど低かった。
梶間「…お前も俺と同じ人殺しだ。
やっていることは一緒だ。」
翔「…確かに同じかもしれない。
でも、俺たちは仲間は絶対に裏切らないよ。」
梶間「ふーん。
じゃあお前は家族を殺せるか？」
翔「…なんだと？」
梶間は山下と目を合わせる。
そしてこう言った。
山下「櫻井翔。
お前は俺の兄貴だよ。」
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作者名：haru | 作成日時：2020年3月2日 20時
