290話 リーダーの存在 ページ20
雅紀side
リーダーの涙を見て、もらい泣きしそうになるのを必死にこらえてたら
雅紀「では皆さん！
今日は本当にありがっつとうございました！」
思い切り噛んだ。
ニノと松潤に笑われた。
雅紀「何かリーダーの涙を見たら、
昨日いっぱい喋ろうかなと思ってきた事を全部忘れました。
ただ、本当に頼れるリーダーなんで。
すごく今、実感しています。」
リーダーは自分で『リーダーはあだ名』なんて言ってるけど、
俺は…いや、他のメンバーだって思ってる。
”リーダーは大野智しかいない”って。
そりゃ翔ちゃんみたいに喋りで仕切ったりしないし、
ニノみたいに盛り上げるのが得意な訳じゃないし、
松潤みたいに皆を引っ張っていくタイプでもない。
それでもリーダーがリーダーだったからこそ、俺たちはここまで来れたんだ。
リーダーが後ろから見守ってくれたから
リーダーが言葉で支えてくれたから
リーダーがいつも笑ってくれていたから
このグループはここまで来れた。
雅紀「15年経って、またここのステージに立ててる。
僕らのやってきた事は、
間違いじゃなかったんだなって、
凄く、強く思いました。
僕は、メンバーに出会って、
みんなに出会って、
日本で見てるみんなにも出会って、
もう僕の人生100万倍楽しくなりました。
本当に、皆さんには感謝しかないです。
ありがとう本当に。
今もう、心から、本当に思います…
嵐で良かったって。」
嵐になって5年。
24時間テレビの手紙で言った、
『嵐でよかった』って言葉。
あの時と同じように、今も胸を張って言える。
雅紀「んー、ふー、はい、あい、
ふっ…
相葉雅紀、以上！
ありがとうございました(笑)」
最後にまた噛んで、俺の挨拶は終わった。
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作者名：haru | 作成日時：2019年7月29日 17時
