20年の軌跡～出会い～ (ページ19)

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17話不安ページ19

和也side

潤「俺たちにとって初めてのコンサートか…。

上手くいくかな…」

2人で雑誌の取材に来ていた俺と潤くん。

楽屋で俺は、初めて潤くんの弱音を聞いた。

和也「珍しいね？

潤くんが弱音を吐くなんて。」

俺がそう言うと潤くんは頭を抱えた。

潤「…俺さ、KinKiさんに憧れてジャニーズ入ったんだよ。

KinKiさんって二人しかいないのにあのファンの量だぜ？

俺たち5人であんな量のファンの人たちがまず集まるわけがない。」

和也「そりゃ最初から人気は出ないでしょ。

ファーストコンサートを上手くやって、そっから少しずつ人気は出てくるよ。」

潤「…そうだといいけど。」

俺は潤くんに励ますようにこう言ったけど

この時から潤くんと一緒にもっと考えていなくてはいけなかった。

もっともっと危機感を持って

客観的に物事を見て

俺たちに何が出来るかしっかり考えて

じゃないと、のちに痛い目を見る。

俺たちは5人でファーストコンサートを成功させようと、たくさん練習した。

振付師さんに怒られながら

歌も踊りも

服を脱ぐなんていう演出もあったから筋トレまでした。

それぞれが楽器を使って演奏する企画もあるし、

それからリーダーと相葉さんと俺は、アクロバットもある。

俺たちは必死だった。

とにかく練習して、コンサートを成功させようと。

それは多分俺だけじゃなくて他のメンバーも。

でも必死すぎて

周りが何にも見えていなかったのかもしれない。