【土方十四郎】きこえますか 2

体調管理は大切 ページ9

山崎目線





「あ、あの…副長」


「なんだ」



「休暇をとった方がよろしいのでは…？」


「休暇ﾀﾞｧ…それっておいしいの？」



何言ってんだお前って顔でおれに言う副長
大変申し訳ないんだけど、
あんたちゃんと毎日自分の顔見てる！？




髪はボサボサ
目の下のくまが
これでもかっていうぐらい真っ黒
目は血眼
タバコだって逆にくわえてるのに気づいてなくて

このタバコ不良品だ、くそってぼやきながら
マヨライターで何回もつけようとしてるし




こんなに頭働いてない状態で毎日過ごしてたら
ぶっ倒れてもおかしくない







「俺以外にも心配してる人いるんですからね
　沖田隊長は、、、ともかく
　今から休んでください！」


「副長の俺が問題ないって言ってるのに
　口答えか、山崎」





あんた一度もいってないんだけどぉ！！
あぁぁ！！こうなったら




「ユキちゃんにその姿を見せるんですか？」



こうなったら、『ユキちゃん』ワードを
使って畳み掛ける


「自分の寝る時間割いてまで
　玄関で待ってるんですよ。
　このままじゃ、ユキちゃんも身体を壊します
　だから、今日は上がってください。」


すると副長は黙り込んでしまった
どうやら俺の説得が効いてるみたい


「…嘘をつくのも大概にしろ」


さっきよりも返答は重くぶっきらぼうで
何故そんな態度なのか聞かなくてもわかる
だからこそ、どうして








自分の気持ちを押し殺してしまうのだろう

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