【土方十四郎】きこえますか 2

かわいい ページ39

ユキ目線



「お、おいひぃ…！」




「よかったわ〜！！」



「何個でもいけます…！」


次はこれも食べよう




「ふふ…」


「？」




「土方さんねぇ〜、
　ここに来るといつもユキちゃんの話するの」



私の話を？土方さんが…
想像できない

どんな話をしてるんだろう



「あいつらは、ドジでよぉ」

「俺の言いつけ守らなくて」


ああ、言ってそう…
私の愚痴をおばさんにこぼしてるのでは





「いつもじゃねぇ」


「何言ってんの！私、覚えてるんだから」


「…」汗



どうかマシなことを言ってますように
と願っていると



「食べてる仕草がハムスターって」




「え…？」


斜め上の回答が返ってきた



いつか、土方さんに言われたような…





「私の食べ方が変だからじゃないですか？」


と、答えるとおばさんはニコニコ笑顔で





「それって褒め言葉なのよ、かわいいってこと」



「っ！？」



「な…！」



　




土方さんが、私を



かわいい？


い、いやそんなこと


「あ、ありえません」

否定すると、おばさんは続ける


「なら、食欲旺盛とか食いしん坊って言葉を使うはずよ。
　動物で例えるってことは、相手にはそう見えてるってことよ」



「…」



「ち、ちがう…！んなこと」



「んー？んなこと？」


挑発した態度で土方さんに釜をかける
なんというか、すごい



「か、考えて、、、ないこともない」



「え」



そ、それって



パチッ


あ、目が合った







「見んな」プイ






…耳が赤い














可能性はゼロじゃないかもしれない

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