初仕事 ページ5
初めて他人を殺したのはあれから三日後。
異能力者もいない弱小企業が人身売買の中継役をしているとの情報を受け、
一人で出向いた。
私は幼い時、両親を殺した。
きっかけは些細なことで夜、大喧嘩をしただけだったのに怒り心頭のまま床について
朝を迎えると家は炭になっていた。
異能を今ほど使いこなせない時に感情が大きく乱れたことにより、
自然に発動したようだった。
私の服は燃えてほとんど原形をとどめていなかったのに消防隊員に
抱きかかえられた事に対し、恥ずかしいなと寝惚けた頭で思ったことだけを記憶している。
両親は勿論死亡。
私は遠い親戚の厚意で小学生にしてアパートに暮らしている。
けれども、三日に一回は電話がかかってくるし、心配はされているのだろうけれど、
一緒に暮らすという案が出なかったのは、私の此の異能の所為だと思う。
____誰でも自分が一番可愛い
そうでしょう?
異能力に頼ればこんな敵なんて一瞬だった。
敵の拠点を外から焼き、逃げ出した奴等を拳銃で撃つ。
拳銃の重さと力強さに圧倒されるが死ぬ訳にはいかない。
だから撃って、撃って、撃つ。
そうしたらほら、
もう、終わり。
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作者名:消月 | 作成日時:2017年11月30日 19時