検索窓
今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:255,305 hit

episode 9 ページ12

ガタンッ!!




奥で荷物が倒れる音がする。






敦「今、そこで物音が!!」






太宰「そうだね」







敦「きっと奴ですよ
太宰さん、Aちゃん!」






太宰「風でなにか落ちたんだろう」






敦「ひ、人食い虎だ
僕を追いかけに来たんだ!!」






太宰「座り給えよ、敦くん
虎はあんな処からは来ない」







『向こうには小さい窓しか
無いよ。大きな虎が入り込むには
無理だと思うね』







敦「ど、どうして判るんです!!」






相当パニクってんな





太宰「そもそも、変なんだよ。敦くん」






『経営が傾いたからって、
児童養護施設が児童を追放する?
大昔の農村じゃないんだよ』







太宰「いや、そもそも経営が
傾いたんなら、1人2人追放した所で
どうにもならない。

半分くらい他所の施設に移すのが筋だ」







敦「な、何を言って…」






『敦くんが街に来たのが2週間前、
虎が街に現れたのも2週間前

敦くんが鶴見川べりにいたのも4日前
同じ場所で虎が目撃されたのも4日前』







太宰「国木田くんが云っていただろう。
『武装探偵社』は異能を持つ輩の寄り合いだと

巷間には知られていないが、
この世には異能を持つ者が少なからずいる」





敦くんが満月を見て苦しみ始める。





太宰「その力で成功する者も居れば__

力を制御出来ず、身を滅ぼす者もいる
君も、異能の者だよ

大方施設の人は、虎の正体を
知っていたのだろう。」






『せめてもの、優しさだったのかな』





太宰「君だけが分かっていなかったのだよ、
君も異能の者だ。

現身に飢獣を下ろす、月下の異能力者__」






敦くんが完全に虎化した。

episode 10→←episode 8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (97 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
245人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Monaca(プロフ) - レイバーさん» 本当だ!!御指摘ありがとうございます! (2017年11月2日 16時) (レス) id: fda5c73159 (このIDを非表示/違反報告)
レイバー(プロフ) - 次回予告ですが『魔法少年』になってますよ〜 (2017年11月2日 8時) (レス) id: 512866650e (このIDを非表示/違反報告)
Monaca(プロフ) - 凛音さん» あ、はいそうです!単に書いてないだけですよ〜 (2017年10月29日 19時) (レス) id: fda5c73159 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 確か魔法少女になる為には願いが必要だった気がします! (2017年10月29日 19時) (レス) id: 78321bb2d2 (このIDを非表示/違反報告)
Monaca(プロフ) - 凛音さん» 願い、ですか? (2017年10月29日 18時) (レス) id: fda5c73159 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Monaca | 作成日時:2017年7月19日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。