５６．掃除屋 ページ9
花垣SIDE
千冬に怪訝そうな顔で見つめられた…。だって知らねぇんだもん、俺！！
千「東京卍會…、特に地位名は付いてないけど通称“掃除屋”の花桐Aだ」
Aさん！？この人が！？…そうか、だからあの話し方に聞き覚えがあったんだ！…でも、東卍にいること自体はおかしくないけど他の仲間たちは何処にいるんだ？最高幹部じゃないから呼ばれなかっただけなのか？
それに…まだ場地君も見つかってない。
？「テメェ…いい加減にしろよ」
「貴方も」
金の短髪の人も…一発で…。しかも倒れてる青髪の背中をハイヒールで踏んづけているし…！どうしてこんなに怖くなったんだ！？
「…あら？」
俺の方を見た。…ヤベェ、殺される！
「間に合ってたのね、良かったわ。ちょっとイライラしてたからすぐに気づけなかったの、ごめんなさいね」
…あれ、殺されなかった。殺されるどころか…めっちゃ俺に優しくね！？俺この未来でAさんと付き合ってたりする？
「花垣君、ついてきてくれる？みんな、一旦席を外すわ。くれぐれも喧嘩しないように」
Aさんは俺に手招きをした、その笑顔がこえぇよ…。何考えてんのかわかんねぇし…。
「いきなり呼ばれてびっくりした？すごい体カチンコチンよ」
くすくすと笑うAさんは綺麗だった。でも…、目が笑っているように見えなくてどうしても緊張が解けない…。
「それで…本題だけど。貴方過去から帰ってきたんでしょ？何処まで進んでいるの？」
武「えっと…、場地君が刺されてまだ眠ってるぐらいまでです」
俺がそう言うとAさんは少し悲しそうな顔をした。
「そう…。じゃあ残念な報告になるわね、場地君は一カ月前に死んだわ。仕事中に警察に見つかって…、自ら命を絶った。私たちは警察に捕まらないように見つかったらすぐ死ぬように言いつけられているの。まぁ、私みたいな特殊な仕事してる人は見つかったら即殺すんだけどね」
場地君が…死んでる？…でも、起きたんだ。じゃあまた過去に戻れたら起きてんのか…、良かったような…悔しいような…。
「そしてここからは忠告と助言。稀咲が松野君と貴方をこれから呼び出す、殺すつもりよ。松野君は何も知らないから呼び出されても何も言わずについていくこと。大丈夫、私も一緒に行くから」
武「稀咲を殺すんですか？」
「…殺しはしないわ。でも、銃が使えないように手と肩、そして足の付け根辺りを狙って撃つ」
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作者名：suffron* | 作成日時：2022年10月6日 16時
