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伏黒SIDE
虎杖が宿儺の指を食って受肉した。俺の嫌な予感は必ず当たると言ってもいいほどだ、一番考えたくない万が一がこんなところで起こるなんて。
そこで登場したのが、絡繰先生だ。あの人はマジで謎、等級も術式も知らねぇし、何より驚きなのが下の名前を知らないということ。俺たち呪術師は絡繰先生が戦っている所を見たことがない。だから、虎杖を殺すと言った時俺は驚愕した。
あの人が戦っている所を見れる。
「そっちからおいで、宿儺。俺は出来るだけ体力を消耗したくない主義なんだ」
「舐め腐ってんなぁ゛!」
「ッ!速い!…後ろっ」
宿儺はその場から消えるように走り、先生の背後に回った。先生は一切動かず宿儺が元居た場所をじっと見ている。避ける気がないのか?
「速いね〜。これで指一本分だっけ?20本集まったら今の何倍強くなるんだろう」
消え…っ、
「でも、ざーんねん。今のその力では俺に勝てない。祓うとか言っちゃったけどさ、そーゆーのめんどいから五条に任せたわけ。後…、君みたいな逸材を殺してしまうのは気が引ける。ただの私情だけどね〜」
上!?いつの間に…、あの先生…忍びかよ。
今、先生は虎杖の頭の上に乗っている。それを振り落とそうとするが、上手く振り払えず思い切り先生に頭を蹴られた。
「チッ!」
「そろそろ戻っておいで〜?体、完全に乗っ取られていないでしょ?」
「あ…」
自分で自分の顎ら辺を…押さえた?あれは…合図だったのか?いや…違う、虎杖自身が戻ろうとしているだけか?どちらにせよ、完璧に受肉したわけじゃないのは確かだ。安心した…。
「うん、おかえり。…後、五条、遅すぎ。もう少し早く来てくれないと俺宿儺相手にすんのマジでめんどいんだけど」
「先生?」
「呪霊を祓いたいって言ったのはどこの誰だったっけ?…それで?今どういう状況?」
後ろに五条先生が立っていた。絡繰先生はこの気配に既に気づいていたのか…。やっぱりすげぇな、五条先生とどっちが強いんだ?
「来る気なかったんだけどさ、さすがに特級呪物が行方不明となると上が五月蠅くてね。観光がてらはせ参じたってわけ。…で、見つかった?」
「あのー、ごめん。俺それ食べちゃった」
「マジ?」
「「マジ」」
「ふはっ!」
絡繰先生が吹き出している、珍しい。
「俺、もうここに用ないから帰るよ?後よろしく、恵も早く治してもらいなよ〜。この後まだ仕事あるし」
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suffron*(プロフ) - 紫さん» わぁ〜!ありがとうございます! (2022年4月30日 0時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 好きです!更新頑張ってください (2022年4月29日 23時) (レス) @page4 id: 45b1199f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年4月29日 15時