授業 ページ36
絡繰SIDE
地下室に飛んでいったら映画を見ながらぬいぐるみに呪力を流し続けている悠仁がいた。
俺が来たことに気づかないぐらい集中してるね〜。偉い偉い。でも、集中しながらも気配に気づかないとやられるよ?
「ゆーうじ!一旦そこでストップ」
「うぉっ!」
「びっくりしながらも一定の呪力を送り続けている、流石だねぇ。少し、手合わせしてくれないかい?悠仁がどれぐらい強くなったのかちょーっと確かめる」
「おう!いいぜ!」
いい子…!こんないい子が宿儺を飼っていて、執行猶予の付いている死刑だなんて本当に不憫だよ。あのじじいたち全員殺したら死刑もなくなるのかな。もしそうなら、すぐに殺してくる。…いや、五条が止めるか。
「前ここで少しやったからさ、違うところに移動しよう」
「了解!」
「学長室借りよ。悠仁、掴まってて」
俺が大体いつでも飛べるところはここ、学長室、三年教室、グラウンドぐらい。グラウンドに飛んだら違う学生たちがいるかもしれないから学長室に行く。
「えいっ」
パチンッ!
「とうちゃーく」
「おー!!」
「夜蛾学長、この部屋貸して。悠仁のレベルアップに付き合うから」
「あまり壊すなよ」
俺たちを何だと思っているんだ…。流石に学長室を壊したりなんてしないよ〜。
「はーい。んーじゃ、悠仁、かかっておいで。俺に一回でも攻撃を当てられたら悠仁の勝ち。制限時間は20分。さ、始めるよ」
悠仁は俺に結構なスピードで向かってきた。流石に呪骸たちを置いて瞬間移動しまくるのはズルに近いからやらない、俺も本気で避けないとなぁ…。
「速っ…。…あぁ、そういえば50m3秒だったもんね〜。そりゃあ速いわ〜」
「なんで当たんねぇんだ!?」
「自分で考えてごらん。20分後わかんなかったら教えてあげる」
答えは簡単。動きが単純すぎるから予知しながら避けられる、それだけ。もっと奇怪な動きで攻めないと相手に癖を見抜かれたらそれで終わり。終わり…というか、祓えない。呪霊は体力という概念が存在しないからいいけど、人間は限界というものがある。
身体能力馬鹿の悠仁でもずっと動き続けることはできない。
「もっと集中して。呪力を流し続ける、全体に。…んー違う。そうじゃないんだよなぁ…。えっとねぇ、血液って無意識に流れるでしょ〜?心臓が動いているから。それと同じように流す。でも、まだ慣れていないだろうから無意識を意識する」
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suffron*(プロフ) - 紫さん» わぁ〜!ありがとうございます! (2022年4月30日 0時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 好きです!更新頑張ってください (2022年4月29日 23時) (レス) @page4 id: 45b1199f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年4月29日 15時