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絡繰SIDE
俺は使えると言っても領域内に引きずり込まれた時だけ使うし、そこまで精度も高くはない。きっと霞の方が綺麗な術式を使えるだろう。
「でも私はまだまだ弱いです…、もっと強くなってたくさんお給料をもらわないと!」
「給料?」
「家が貧乏で…、仕送りをしないといけないんです」
健気な子だなぁ…、マジのいい子だ。珍しい、悠仁とはまた違う種類のいい子だけどこっちは真面目の方のいい子なんだろうな。
「そっか。ま、俺にもできることあったら言ってよ。京都と東京で場所自体は離れているけどさ、昇級とか推薦者になるよ」
「あ、ありがとうございます!えっと…」
「あれ、俺の名前知らない?仕方ないか、俺一応三年担当してるしな。俺は絡繰、五条と同い年」
「絡繰先生ですね!先生は何級なんですか?」
俺の階級?…俺の階級。何級なんだろう、気にしたことなかった。仕事入れられたら淡々とこなすし、いつ昇級してるのかもわからない。
「…わかんね。多分特級か一級…ぐらいだと思う」
「わからないんですか!?」
「んー、俺に階級ってもんないのかな」
「え゛…」
いや、マジなんだけど。
「じゃ…じゃあ、シン影以外に使える術式ってありますか?」
「あるよ」
「教えてください!!」
「今、術式開示しても意味ないでしょー。共闘する時が来たら見せてあげるね」
ちょーど、五条が出て来た。良かった良かった〜、あまり人に自分の術式教えたくないし。
「じゃーね、霞。また今度ゆっくり話そう」
「はいっ…!(術式聞けなかったなぁ…)」
「五条、この後どっか行く?」
「僕は出張だよ〜」
俺、あまり出張ないかも。その代わり近くの大量に沸いた呪霊を祓えってよく言われるけど。俺の場合、質じゃなくて量なんだよなぁ…。
「そっか〜。う〜んじゃ、俺は悠仁の所にでも行こっかな。相手してやろ」
「ボッコボコにしてやりな〜」
「ははっ、それは可哀そうだ」
俺は悠仁の所まで飛んだ。五条がびっくりしていたけど、地下室に呪骸とか人形たくさん置いてあるしフツーに飛びやすいんだよね。五条、俺の術式六眼で見えないのかな。
ま、わざと見えないようにしているんだけどね〜。別に呪力で守っているとかそういうめんどくさいことはしていないけど、靄?みたいなものを自分にかけてる。だから、俺は誰にも見つからない。
本当の俺を、ね。
「悠仁〜、授業しに来たよ」
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suffron*(プロフ) - 紫さん» わぁ〜!ありがとうございます! (2022年4月30日 0時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 好きです!更新頑張ってください (2022年4月29日 23時) (レス) @page4 id: 45b1199f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年4月29日 15時