京都校 ページ32
絡繰SIDE
家入の治療を受けている間に俺は眠ってしまったらしい。どこで？あの部屋だよ…、結構硬いベッドなんだけど血が足りていなかった俺には十分な寝床だった。家入何処にいるかなぁって思ったら、隣のふかふかのベッドて寝ていたわ…。怪我人の俺に寝かせろよ…。体痛ぇ…。
「家入、家入…。…起きろ」
「ん…ぁ？」
「家、帰らなかったのか？」
「…そーだね、一応あんた怪我人だったから」
家入の優しさか、ならやっぱりそっちのベッドに寝かせろって！腰はもう痛くねぇけど、頭が痛ぇ…。枕もなかったし…。五条見に来てくれなかったのか？
「俺を心配してくれたってこと？」
「……」
「無言の肯定と受け取っておくな〜」
俺はベッドから降りて、部屋から出た。家入にもう少し休んでいけと言われたけどこれ以上休む必要はない。十分休めた、頭は痛いけど…。
「じゃあな、治療ありがと。家入」
「ん」
昔に比べて随分と無口になったな…、家入。俺たちは、変わりすぎた。俺だけじゃねぇかよ…、変わってねぇの。
俺は…ずーっと昔に変わった。五条たちと会う前に…。
「ごっじょ〜」
「お、完全回復した？絡繰」
「したよ〜。…あれ、今日誰か来るっけ。京都校のおじいちゃん？」
「そうそー、あのじじいね」
「あははっ、じじいって」
京都校の学長、楽巌寺おじーちゃん。思いっきり保守派の上層部絡み。俺たちにとってはめんどい奴。以上！
五条はおじいちゃんをめっちゃ嫌ってる。一年ズがあんな仕事に駆り出されたのも上層部のせいだって思ってるし…。あ、俺？俺はどうでもいい、誰があんな仕事を一年ズに押し付けたかなんてぶっちゃけどうでもいい。だって、結局助かってるんだからさ。
結果なんだよ、大切なのは。
「俺もおじいちゃんに会いに行こー」
「めんどくさいしやめたら？」
「んー、あの子に会う。あの水色の子、いい子だし可愛らしいし。何より、イケメン好きってのがいい。五条のこと推してるもんな」
「そうなの？」
「うん、テンション上がってるもん。五条に会う度に」
五条なんていい所顔だけなのに、性格なんてクズ中のクズだよ。俺も人のこと言えないけどな、俺もマジで性格は悪い方。方というか…悪い、言い切れる。
…まぁ、でも…この性格も本物じゃないのか。…しーらね、自分のことなんてどうでもいいわ。
俺は俺の大切な人だけ助けられたらそれでいい、それで…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
suffron*(プロフ) - 紫さん» わぁ〜！ありがとうございます！ (2022年4月30日 0時) (
レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 好きです！更新頑張ってください (2022年4月29日 23時) (レス) @page4 id: 45b1199f21 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：suffron* | 作成日時：2022年4月29日 15時
