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絡繰SIDE
悠仁の体は強すぎる、あの操り方で耐え抜くなんて…。俺も少し遊びすぎたけど、それでも痛いだけで終わった。…いいなぁ、俺も筋肉質な体が良かった。遺伝のせいなのか俺は太ることが出来ない。
「今の動き、全部覚えたかい?」
「はっきりと思い出せないけど、感覚で何とかなると思う」
「そーかい。まぁ、悠仁ならそれで十分かな。また今度これやるからね、次はもっと耐えられるように鍛えておきな」
「応!」
「じゃ、地下室に戻りますか」
悠仁はあまり外に出られないから成長に支障が出ないか心配だけど食べるし動くから大丈夫か。
「さっきのってさ、先生の術式?」
「操るやつ?」
「そうそう」
「ん〜、術式だけど…俺にとっては術式じゃない」
俺がそう答えると悠仁は頭にクエスチョンマークを浮かべた。いや、間違ってないんだよ。あの力は術式の一種なんだ。でも、俺は術式として使わない。
「人形の方は?」
「あれは〜、まぁ術式っちゃ術式かな。操る方はね、呪力を一切消費しないから術式としてみなさないんだ、俺の中では」
「へぇ〜、スゲェ!」
「はははっ、すごいか。あれは」
あれは操る相手が俺に背を向けて近くにいないと発動できない。それに、糸を付けるのに少しだけ時間がかかる。だから仕事ではほとんど使わない。強いていうなら…、合同任務の時ぐらい。味方が死にそうになっている時に糸を繋げて引っ張るぐらいだ。危ないからほぼやらねぇけど。
「人形は〜、相伝の術式。移動するときに使う、後さっきみたいな時も」
「え、じゃあ先生がいつも使う術式って何なの?」
「…俺は術式使わないよ。本当に危険な時以外は」
「先生の本気見てみてぇな〜」
俺の本気?俺、本気出したこと…一度だけあるか。10年近く前のことだけど。
「俺本気出したら日本全部消えちゃうんじゃないかなぁ〜」
「マジで!?」
「うっそ〜、俺そんなに強くないよ」
まぁ、日本ぐらいなら俺たちで消せるかな。五条一人だったら流石に消せない…だろう。俺が止められるから。無下限は俺に効かない、全部無効化して術式を発動できる。
「先生の術式見てみてぇな」
「コッソリ何度か使ってるけどね」
「え…」
「恵にも一回だけ使ったことがある。マジで危険だから呪力操作が上手じゃないと死なせてしまうんだ」
あの眠らせた時に。一歩間違えたら永眠になる術式、だからあの時は特別だった。
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suffron*(プロフ) - 紫さん» わぁ〜!ありがとうございます! (2022年4月30日 0時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 好きです!更新頑張ってください (2022年4月29日 23時) (レス) @page4 id: 45b1199f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年4月29日 15時