15話 ページ15
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5限のチャイムが鳴り終わると同時に
私の席に徹くんが飛んできた。
今日は制服のままで。
成宮「今日、委員会だよね！」
「え？うん」
成宮「行こう！ちゃんと仕事する！」
前回よりも明らかにやる気に満ち溢れている。
温度差にちょっと押されそうだけど、
嫌々やる人と一緒にやるよりかは何倍もマシ。
「なんで急にそんなやる気になったの？」
成宮「ちょっとAに聞きたいことあってさっ」
「聞きたいこと…」
花壇につくと徹くんは腕まくりをして
「何すればいい?!」と仁王立ちで聞いてきた。
前回に土を耕し、
今回のメインは雑草抜きと溜まったゴミ出しくらいだろう。
どちらがいいか聞けば「ゴミ出し！」と
真っ直ぐに手を上げた。
「重いけど平気？」
成宮「余裕！俺力持ちなんだよねっ」
「そうなんだ。あ、聞きたいことって？」
成宮「それはあとで〜！」
徹くんは「んじゃ！」と敬礼ポーズをして
ゴミ捨て場の方へスキップしていく。
気味悪いほどにご機嫌だ。
その様子を見守っていると、
徹くんとすれ違う人の中に
控えめに手を振ってくれる人物が。
「木全先輩！」
木全「よぉ〜っす」
「これから部活ですか？」
木全「うん。……今日も、ひとり？」
花壇と私を見比べる木全先輩。
汗一つかいてない肌は羨ましいほどに
するりとしている。
この人、見れば見るほど綺麗な顔立ちしてるよなぁ。
「いえ、今日はもう一人の委員会の人も来てくれてて」
木全「あ、そっか。それは良かった」
「もしかして、気にしててくださってたんですか？」
聞いた直後、
あまりにも自惚れている質問をしてしまったことに気づく。
何を聞いてしまってるんだ私は。
ハッとして取り消そうとする前に
木全先輩は照れ臭そうにはにかんだ。
木全「だってなんか気になるんだもん、咲間さん」
「へ…っ？」
木全「視界によく映るから」
不思議なんだけどさぁ、と
顎に指をおいて探偵みたいに考えてる木全先輩。
…そんなことを言われては
どんどん自惚れてしまいそうで。
今まで意識をしてこなかったぶん
余計に不意打ちを決められてしまってる。
…木全先輩にとって
少なくとも『ちょっと特別な後輩』に
なれてたら嬉しいな、なんて。
調子乗ってしまいそう。
木全「ん？なぁに？」
「あ、いえ。なんとなく見てました」
木全「なにそれ。んふ、変なの」
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Shiu(プロフ) - ひなさん» ありがとうございますーーーっ！笑ってもらえて一人ガッツポーズしました(｀･ω･´) (2021年9月21日 16時) (
レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - でひゅwww可愛い笑笑めちゃくちゃ笑いました笑笑 (2021年9月21日 14時) (レス) id: 80336a687d (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - HANANOさん» おわー？！嬉しすぎるお言葉をありがとうございます…ｯｯ！！浮かれて踊りだしてしまいそうです…(｀・ω・´)応援ありがとうございます！これからも楽しんでもらえるよう更新頑張ります！！ (2021年9月16日 12時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
HANANO - 突然すみません！作者様が書く話し方も展開も大好きすぎて、1日に何回も更新されてないか確認しちゃうくらいとっても大好きな作品です(*ﾟーﾟ)陰ながら応援しています！楽しみに更新待ってます(ﾉ∀｀*) (2021年9月16日 10時) (レス) id: 8034088d70 (このIDを非表示/違反報告)
さーこ(プロフ) - ド過保護るきくんが好きです！ (2021年8月27日 9時) (レス) id: 94d6a6a4fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiu
| 作成日時：2021年8月23日 23時
