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「マネージャー研修…ですか?」
それは突然だった。
会社の偉い人に呼ばれて、
強ばりながら向かうと唐突にそう告げられる。
世界を目指すためには
サポートする人員のパワーアップも必要。
そのための研修らしい。
みんなの力になれるのなら
どんな修行でも挑むつもりだと答えれば
偉い人は満足そうに笑っていた。
これから1ヶ月間、
週に何度か研修会に参加しなくてはならないので
皆と行動する時間がぐっと減ってしまう。
その分パワーアップして帰ってくる、と
伝えるけど、みんなは微妙な顔のまま。
佐藤「Aちゃん居ないのつまんなーい」
「いつもいないわけじゃないですよ」
金城「でもいない日が多いんやろ」
「みんなと高め合うために
私もパワーアップしなきゃなので」
川尻「まぁ偉い人たちが決めたんなら…ねぇ」
與那城「Aちゃんも俺達と
日本一、世界も目指してくれてんだから、
負けないように俺達も頑張りましょうよ」
だんだんと皆が納得し始めてくれてる。
けど、その空気を突き破って
豆原くんがぶっきらぼうに吐き捨てた。
豆原「それってそんな大事なんすか」
しん、と静まる部屋。
棘のある言い方に少し怖気づきそうになるけど
ごもっともな質問なのでマネージャーとして
きちんと答える。
「そりゃぁ…みんなのこと
サポートする力は欲しいですから」
豆原「そんなサポートしてくれなんて思ってないっすよ」
川尻「まめ!不貞腐れんと!」
「…みんながそう思ってなくても、
マネージャーである以上私も成長したいです」
豆原「……」
情けないことに語尾が弱々しくなってしまう。
それでもなんとか答えれば、
豆原くんは何も話さなくなってしまった。
……怒らせた?
「でも、お仕事に手を抜くつもりはありません。
今まで通り仕事もこなします」
白岩「いやそんな無理しなくても…」
「大丈夫です」
豆原「…勝手にすれば」
川西「もーなんで豆ちゃんはそんなツンツンするの…」
「もし、帰ってきた私がお役に立てないと
判断されたら___」
クビにしてもらっても良い
覚悟を伝えるためにそう言おうとしたけど、
言い切る前に奨くんが割って入った。
與那城「うん。そんなこと思わないから、辞めないでね」
「…はい」
與那城「まめも、ちゃんと切り替えて。
Aちゃんは仕事をするんだから」
豆原「……」
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Shiu(プロフ) - みづきさん» 初めまして!とても温かいコメントありがとうございます!他の作品も読んでいただけて、本当に幸せです…(T_T)大好きと言ってもらえてとても励みになります!ありがとうございました(*´∀`*) (2021年8月29日 0時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - 初めまして!すごくすごく大好きな作品でした!作者様の他の作品も大好きです! (2021年8月28日 23時) (レス) id: d3251df0ae (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - みぺさん» またまたコメントありがとうございます!最後まで楽しんでもらえるよう頑張りますね!! (2021年8月24日 13時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
みぺ - 豆ちゃん(涙)戻ってきてくれて嬉しいさときゅんで最高です! (2021年8月24日 2時) (レス) id: 5ff78606fb (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - みぺさん» コメントありがとうございます!!!きゅんきゅんしてもらえて嬉しいです(*´∀`)これからもきゅんしてもらえるよう頑張って更新して参ります! (2021年8月17日 14時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Shiu | 作成日時:2021年7月8日 14時