* kinjo ページ38
.
電話を切ったあと、
画面の向こうのAは
「碧海パイセン見てる〜？」と
脳天気に手を振ってきた。
コメント欄には
「しょせA最高」「すかA大好き」など
俺達のケミ名で溢れてて。
……全然うれしくねーし。
『碧海パイセンたちってまーじで優しくないけど
たまに優しいときあるんだよね〜！
なんやかんや俺のこと大好きなんだよ！』
金城「…まじこいつ一人でやらせたらアカンやろ」
大平「…帰ってきたら教えこまな」
無被害の翔也は「まーまー」とニヤニヤ笑ってる。
しかし、動画から「あとしょやくんはね、」と
ウキウキした声にピタッと動きが止まった。
『俺よくしょやくんの部屋に遊びに行くんだけど、
行かなかった日の次の日は絶対なんで来なかったのか
聞いてくるんだよね〜！
絶対あれ無意識だよ。
かわいいよね！ねっ！』
木全「……碧海スマホ貸して」
無表情の翔也の圧に負けて
スマホを渡すと、
慣れた手つきで誰かに電話をかけた。
インライ中のAが画面の反対側にいる誰かと
会話を初めて、自分のではないスマホを受け取る。
マネージャーさんに電話したのか。
『碧海パイセン？』
木全「もしもし」
『え？えっ？しょやくん？
なんで碧海パイセンからしょやくん？』
木全「二度と部屋に入れないから」
『え？』
翔也はそれだけ言ってスマホを返してくれた。
耳が真っ赤だけどたぶん指摘したら俺が怒られる。
そのまま枕に飛び込んで横になってしまった。
『なんかいろんな人見てくれてるね〜』
大平「そこやないやろ」
金城「もうこれ以上被害者増やすなや」
『あ、そういえばしょやくんと蓮くんと
スタバ飲みに行ったときなんだけど＿＿』
また何かエピソードが始まるかと思った瞬間
翔也が物凄い勢いで飛び起きてこちらに手を出してきた。
慌ててスマホを渡すけど、
先にライブの方に変化が。
『え？また電話？瑠姫くんから？』
きょとんとしたままスマホを受け取るA。
しかしスピーカーからは福岡弁の声。
川尻『A。もうインライ終わり』
『え？なんで』
川尻『終わらせんと、データ全部消すって瑠姫も言ーとる』
その言葉に、愕然とした顔の名前。
半泣きで『ケチ！』と叫びながら
インライが終わった。
木全「…ありがとう蓮くん」
金城「内容気になるんやけど」
木全「……」
金城「……なんもないっす」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 397人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リリ(プロフ) - Shiuさん» そうなんですね！過去のお話を読んでみたかったので日プに関連する物じゃなくても大丈夫です！ありがとうございます！ (2021年9月3日 7時) (
レス) id: e69c66779e (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - まひろさん» リクエストありがとうございます！1対1の絡みも書きたいと思っていたので嬉しいです(*´∀｀*)リクエスト受け付けました！ (2021年9月3日 1時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - リリさん» リクエストありがとうございます！男主くんの過去がかなりどんちゃん騒ぎでして、彼だけ日プではなく別ルートの設定なのですが大丈夫でしょうか…(T_T)日プ時代の彼らとも接点はある予定です！ (2021年9月3日 1時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - やーさん» コメント、そしてリクエストありがとうございます！！男主くんを書きながら「大丈夫かな…」と不安もあったのでそう言ってもらえて嬉しいです(*´∀｀*)リクエスト受け付けました！ (2021年9月3日 1時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - 瑠姫くんとの絡みがみたいです！！ (2021年9月2日 13時) (レス) id: 48b619f778 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Shiu
| 作成日時：2021年1月19日 18時
