" 元 " ボンボン、" 元 " ヤンキー、" 現 " 一級術師【呪術廻戦】弐 (ページ7)

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拝啓呪具使いのクラスメイトへページ7

　時が遡ること数十分前＿＿＿

　乙骨視点

乙骨
「ここは？」

五条
「ただの小学校だよ。」

五条
「ただの校内で児童が失踪する、小学校」

乙骨
「失踪！？」

五条
「場所が場所だからね、」

五条
「恐らく自然発生した呪いによるものだろう。」

乙骨
「子供が呪いに拐われたってことですか？」

乙骨
「そ、今んとこ二人」

禪院
「大勢の思い出になる場所にはな、
　呪いが吹き溜まるんだよ。」

禪院
「学校、病院、何度も思い出され、
　その度に負の感情の受け皿となる」

禪院
「それが積み重なると、今回みたいに呪いが発生するんだ。」

五条
「呪いを祓い、子供を救出、
　死んでたら回収だ。」

五条
「 " 闇より出でて闇より暗くその穢れを禊ぎ祓え " 」

乙骨
「！！」

乙骨
「夜になってく…！！」

　空から小学校を中心に黒いナニカが下りてくる。

五条
「 " 帳 " 君たちを外から見えなくし
　呪いを炙り出す結界術だ。」

五条
「内側から簡単に解けるよ。
　そんじゃ、くれぐれも、」

五条
「死なないように。」

乙骨
「死って…先生！？」

禪院
「転校生」

禪院
「よそ見してんじゃねぇよ。」

　禪院さんは薙刀みたいなのを袋から出して構える。

乙骨
「 …！」

　小学校の入り口には、
　細長い目が一つの気味が悪い化け物が三体いた。

呪霊
『は…い… 』

乙骨、禪院
「 … 」

呪霊
『る、は…い… 』

呪霊
『る？』

乙骨
「！！」

　それを合図に三体の化け物は僕たちに直進して来た。

乙骨
「こっちに来る！！
　どどどどどうしよう！！」

禪院
「喚くな、覚えとけ。
　呪いってのはな＿＿＿」

禪院
「弱い奴程よく群れる。」

　禪院さんは瞬く間に化け物を斬り倒してしまった。

禪院
「まぁそりゃ、人間と同じか。」

乙骨
「凄い…一振りで、」

禪院
「オラ、さっさと行くぞ。」

乙骨
「えっ、どこに？」

禪院
「校内(なか)に決まってんだろ。」

乙骨
「禪院さん、怖くないの？」

禪院
「苗字で呼ぶな。」

乙骨
「ごっ、ごめん…
　でも滅茶苦茶出そうだよ…いやもう出てるけど、」

　今更戻れるわけでもないけど、
　禪院さんにくっついてないと僕はすぐに死んでしまう、

　
　気がした。