拝啓 最悪な呪詛師の貴方へ ページ18
拝啓 最悪な呪詛師の貴方へ
視点 なし
伊地知
「 申し訳ございません。 」
伊地知
「 何者かが私の " 帳 " の上から二重に " 帳 " を
下ろしていました。 」
伊地知
「 加えて予定にない準一級レベルの呪いの発生、 」
伊地知
「 全ては私の不徳の致すところ、
なんなりと処分を ＿＿＿＿ 」
五条
「 いや良い、相手が悪すぎた 」
伊地知
「 …と申しますと犯人に心当たりが？ 」
五条
「 … 」
五条
「
五条
「 四人の特級が一人、百を超える一般人を呪殺し
呪術高専を追放された、最悪の呪詛師だよ。 」
場所は変わって、どこかの施設、
そこには親子が訪れていた。
？
「 えーと、お宅娘さんが霊に取り憑かれていると… 」
？
「 そういうわけだね？サトウさん 」
サトウ ( 親 )
「 あ、はい、いや私
？
「 いやアナタはサトウさんです。
私がそう言ってるんだからサトウの方が良い。 」
斉藤 ( 親 )
「 はぁ… 」
滅茶苦茶なことを言っている男 ＿＿＿＿ 夏油傑は
非術師の悩みを聞いている。
斉藤 ( 娘 )
「 お母さん帰ろうよ、 」
斉藤 ( 親 )
「 でもアンタ最近まともに眠れてないんでしょ、 」
斉藤 ( 娘 )
「 だからってこんな胡散臭い… 」
夏油
「 刺すような視線を常に感じている 」
夏油
「 肩が重く息苦しくなる時がありますね？ 」
夏油
「 呼吸の仕方を忘れたように、 」
夏油
「 そしてよくｵｶされる夢を見る。 」
斉藤と名乗る娘の方が顔を赤くする。
斉藤 ( 娘 )
「 なんでそのことを… 」
夏油
「 動かないで、 」
夏油がそう言い、手のひらを娘に向けて広げた。
その瞬間、娘の重かった肩は軽くなる。
斉藤 ( 娘 )
「 えっ、嘘…！！凄い楽に…！！ 」
夏油によって取り込まれた呪霊は黒い玉に変化した。
斉藤 ( 親 )
「 本当になんとお礼を申し上げていいのやら… 」
夏油
「 いえいえ、困った時はお互い様です。 」
夏油
「 またいつでも頼って下さい。 」
斉藤 ( 親 )
「 ね、言ったでしょ、
仏様のようなお人だって… 」
斉藤 ( 娘 )
「 うん… 」
夏油は斉藤親子を見送って、口を開く。
夏油
「 仏様ね…よく分かってるじゃないか ＿＿＿＿ 」
夏油
「 呪術も扱えない猿共め 」
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作者名：珀 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/
作成日時：2024年3月25日 20時
