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は「とりあえず、状況を整理しよう」
ある程度さっきの場所から離れたはじめさんと僕は、妙に派手なソファーの後ろに身を隠す。
は「Aはいつ起きた？」
「はじめさんが起きるちょっと前です、みんな僕の近くで倒れていました」
は「ここがどこだかわかる？」
「いえ……てっきり、はじめさんの企画かと…」
は「いやいや、俺じゃないし……そうだ、マネージャーに連絡……」
はじめさんは携帯を探すが、どうやら見つからない。
「僕も持ってないです」
自分の携帯も探すが、いつも持っているバックすらない。
は「これは拉致られた可能性が……」
その時。
ビー！ビー！と大きなサイレン音がなる。
司会『5分経ちましたので、鬼を解放させていただきます』
どこからかアナウンスで先程のロボットの声がする。
は「……とりあえず、鬼ごっこで30分耐えればいいんだよね」
「はい、僕もそれぐらいしか把握してません…」
は「こうなったらやるしかない」
僕は手首に浮かび上がったマトのマークを擦ってみる。
「これ、なんでしょうね」
は「ね、なんか標的と守護って言われてたけど…」
「……標的って、ターゲット？ってことは、僕が…」
はじめさんに手で口を覆われる。
何事だ！と思ったら、どうやら足音が聞こえていたようだ。
は「……そう、多分、Aが狙われる」
はじめさんは小声で言った。
ソファーの影から、足音のする方を覗く。
たなっちさんだ。
でも、気怠げそうで目に光がない。
僕たちは静かに息をする。
なぜか見つかってはいけない気がしたのだ。
冷や汗が背中を伝う。
は「とりあえず、移動しよう…」
「はい…」
小声で会話をして、ソファーの影から後ろの道へ這って進む…と。
た「見つけた」
たなっちさんに見つかった。
口を押さえられて、手を凄い力で押さえられ上に乗られて動けなくなる。
「ん、んー！」
必死に抵抗するも、たなっちさんは柔道の経験者なこともあり凄い力で押さえつけられて、僕の抵抗は儚く散る。
たなっちさんの表情は見えない…でも。
たなっちさんは僕の耳を甘噛みする。
背中に電気が走る。
僕は耳が弱いので、力が一気に抜ける。
は「こらっ！このエロガッパ！」
はじめさんが駆けつけて、たなっちさんを僕の上からどかす。
は「ほら！立って！」
たなっちさんが怯んだ隙に、僕たちは走った。
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ふる - よければこの物語の続き作って欲しいです！！ (2023年2月12日 22時) (
レス) @page14 id: fadd36db1d (このIDを非表示/違反報告)
雛*トマト推し * - このお話を読むと凄くハラハラしますね！>_<更新楽しみに待ってます！！((^^*) (2020年1月31日 16時) (レス) id: 477d69c1a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柿鳴 | 作成日時：2020年1月21日 3時
