癖 ページ31
｢お、お前ら一緒に出かけてたのか｣
『お、硝子！！お疲れ様！』
｢なんだ、Aもう浮気か？｣
『違うよ、単純に坊ちゃんに庶民の遊び方を教えてただけだよ』
｢あ〜｣
｢あ〜、ってなんだよ！喧嘩か！？｣
｢うるさい。疲れた｣
｢あ、おい！｣
『じゃ、私も部屋戻るわ』
｢おう！また明日な！｣
『また明日』
すっかり悟のおかげで昨日の事は薄れていた
『感謝しないとなぁ』
部屋の明かりを付けると
『えっ！す、傑！？』
傑が地べたで寝ていた
｢ん…あぁ、遅かったじゃないか｣
『あ、うん…』
｢すまない。疲れてしまってそのまま寝てしまった｣
『ベッド使ってよかったのに』
｢Aが居ないと寂しくてね｣
『そう………』
私はお茶を入れて、昨日の傑の寝巻きを渡すと傑はスウェットに着替えた
｢慣れた？｣
『まぁー、流石に』
｢ふふっ、最初私の着替えてるところ見る度に真っ赤にしてたのに｣
『それくらい私の前で平気で裸になるからじゃん』
｢失礼だなぁ、上だけだろ？｣
『はぁ〜』
｢そうだ、Aは着替えないのかい？｣
私はというと、悟と出かけたので普通のワンピースに普通のメイクで至って普段着の女子高生的な格好だ
『あーー、傑が帰ったら着替えるよ』
｢ふーん｣
(怒ってる！？)
傑は少し機嫌が悪くなるとあまり目を合わせず適当に流す癖がある
『ねぇ傑？』
｢そういえば今日ごめんね。朝居なくなって｣
『あ、、うん。』
｢心配で少し早く帰ってきたんだけどA居ないし…どこ行ってたのかな？｣
傑は立ち上がり私の方へ迫ってくる
そのまま壁の方まで迫られ自然と顔が近くなる
｢ねぇ、A？｣
『は、はっい！！』
｢どこ行ってたんだい？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シオン | 作成日時：2022年2月7日 5時
