【銀魂】バレンタインデー/ホワイトデー

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3月の風はまだ冷たい。

1月に比べればまだましに思うが
この季節、まだ羽織はかかせない。



ふと壁掛けのカレンダーに目がいった。

新しくめくられた、簡素なカレンダー。
Aが来る日には赤くマルがしてある。

それは3月14日。




世間一般には、【ホワイトデー】とも言う。




今日は13日で前日になる。

Aからバレンタインにチョコレートをもらったから、
お返しの品はしっかりと準備をしている。

俺は不器用だから、手作りは無理だが…。

やろうと思えば来島に教えて貰うことも出来たがな。







高「おい、明日の準備しとけよ」


武「はい、晋助様」


来「もう食事の準備はバッチリッスよ！」


河「もう明日になるのか…月日が経つのは早いものだな」


高「ああ。…俺も明日帰って来るなんて、夢のようだ」







自分から行ってくれと頼んだのに、
頼んだ自分自らが悲しむなんてな。

引き離したのは俺なのに。


Aはいつも会ったとき、俺に笑顔を見せてくれる。











もう時計の針は午後10時を回っていた。

また今日眠りに付けば、Aに会えると思うと
なんだか柄にもなく、そわそわしてきたような気がした。









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高「…ん、こんな時間か…」





目覚めたのは朝の8時。
いつもならもっと早く起きるはずが
今日に限って遅く起きてしまった。




今日はAが来る。

これ程幸せなことはない。
そう思う位、俺はAに惚れている。









来「晋助様っ！！起きてるッスか？」


高「あぁ。起きた」


来「晋助様が今起きるなんて…珍しいっスね」









襖越しに聞こえてくる来島の声で
ようやくパチっと目が空いた。

いつもの服に着替えて、待たせている来島の元へと向かった。









来「Aさんに相当惚れてますよね…晋助様」
武「えぇ、残念でしたね…、また子さん」




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