【TRPG】MAIDS AND WEAPONS【全初卓】 (ページ39)

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メイド長室ページ39

■メイド長室
メイド長室と書かれたプレートがかけられた部屋の扉を開けると、他の事務的な部屋とは違い豪奢な内装が印象的な空間だった。
しかし、その内装よりも目を引くものが、遠目で見ても美しいと確信できる見目麗しい女性が静かに立っていた。

東矢「……あれが……｢リリス｣……なのか……？」

奏乃「っ……かも、ですね」

肌は石膏のようになめらかで、豊かに波打つ漆黒の髪、瞳は石炭のように黒く輝き、白い肌と対照的な唇は肉欲的な深い赤。
人間離れした美貌、唇と同じく真っ赤に光る長い爪を口元に寄せ、彼女は微笑んだ。

東矢「……間違いない……！」

リリス、夜の女王、または虚言の女王を目撃したあなた達は・・・・・特にSAN値チェックはありません。
ですが、彼女は明らかにあなた達を標的にしている。
彼女は笑った。その笑顔は太陽の日差しのように暖かく、月明りのように優しい。

奏乃「…………」

東矢「お前……何が目的だ……！」

リリス『わたくしの邪魔をするのはあなたたち？ずっと見ていたけれど、このまま帰しても今後厄介の原因になりそうだから、ここで全て終わらせてあげる。お帰りなさい。わたくしの夢の世界へ。』

奏乃「っ……「」

リリスは美しい声でそう言います。
その様子に、男性探索者の草薙東矢は思わず息を呑む。

サチェ:えー、ここで東矢のみPOW対抗が入るんですが…

クロロ:東矢は奏乃にゾッコンだけど？()

イカノ:だよねー()

サチェ:そうなんだよなぁ()

東矢「……嫌だね。
俺には奏乃という大切で最高に麗しい女神様がいるもんでよ、それに……
俺らの住居は、現世ただ一つだ。」

サチェ:……今回は免除しますかそうですか()

クロロ:はい()

奏乃「っ……そうです、私達の帰る場所は、ここではありません」

東矢「お前が帰れ。
地獄にな。」

東矢がそう言い放ったとき、リリスの背後で何かが動いた。
黒光りする枝状の皮膚に貼られた薄い膜が、なにかの羽根だとわかった時には既にその姿をほとんど現わしていた。

奏乃「……っ」

東矢「……」

サチェ:豚のような鼻、毛深い耳、釣り針のように湾曲した爪、油っぽく光る羽根。
リリスの奉仕種族、夜に潜む怪物を目撃した探索者はSAN値チェック(0/1d4)

東矢:1d100＜=69 【SAN値チェック】 (1D100＜=69) ＞ 34 ＞成功

奏乃:1d100＜=55 【SAN値チェック】 (1D100＜=55) ＞ 37 ＞成功