第二十四夜 ページ27
アマディアside
まぁ、よくもうまい暴言を吐くねぇ。とか思いつつ、シスルの方を見る。
アマディア「げっ。」
シスルの顔にいつもの薄ら笑みがないことに気がついた僕は、口出しするのをやめた。
アマディア『殺されでもしたら、たまったもんじゃないっつーの。』
そんなことを考えてる僕とは違って、おにーさんは焦っていた。
焦ってるおにーさんも面白いなぁ。とか思ってると、シンドバッドおじさんがトンデモ発言をした。
シン「君は俺と今から、バルバッド王宮に行くのさ。」
アマディア「ちょっと待ってよ。」
僕がそう言うと、シンドバッドおじさんは爽やかな笑顔で僕に「なんだい?」と言ってきた。
作り笑顔にしか見えない、じゃなくて。
アマディア「おじさんのその言葉、僕には理解不能なんだけど。さっきの仲間って言葉、嘘なわけ?そうやって、カシムくんやおにーさんたちを騙すの?・・・あっは。いい性格してんね。」
笑顔で黙っているシンドバッドおじさんに目もくれず、僕は話し続けた。
アマディア「何が仲間なわけ?・・・結局はさ、おにーさんを王宮に突き出すんでしょ?」
そんな僕にシンドバッドおじさんは、また爽やかな笑顔で、
シン「違うよ、話をしに行くだけだ。」
・・・。
だめだ、僕こういう人やっぱり苦手。
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作者名:礼零 x他3人 | 作成日時:2019年1月14日 21時