124話 ページ24
la「素敵です！！！」
ぱちぱちと手を叩いて、ライラは嬉しそうに笑っていた。
かと思えば、急に私をくるりと方向転換させ、髪の毛をいじり始めた。
すぐにふわふわなハーフアップに仕上がって、まるで私じゃないみたいだ。
ライラは尚もにっこりしながら試着室の扉を開けた。
それまで店員と談笑していたゾムがこちらに視線を向けた。
zm「……ぁ」
『綺麗？』
ゾムから返答はなく、ただただ謎の沈黙が流れた。
ライラだけが得意げにうふふと笑っていて、他の店員さんもみんな唖然としてこっちを見ている。
もしかすると、思っていた以上に似合っていないのかもしれない。
そう思ってライラの後ろに逃げるように隠れると、ゾムがずかずかと歩いてきて、手を掴んだ。
『え、なに？』
zm「綺麗。」
ふざけて言ったつもりなのに、真面目に返答されてしまった。
顔に熱が集中するのがわかった。
ライラが息を呑む音が聞こえる中、ゾムに身体を引き寄せられる。
運動した後の大先生みたいに荒いゾムの息が、首筋にかかるのがくすぐったい。
zm「綺麗。」
『ありがとう、離して。』
私がそう言うと、ゾムはゆっくりと身体を離した。
彼は何故か涙目になっていて、私以上に顔が真っ赤だ。
わん！
謎の空気を一変させる声がした。
そうか、シッマだ。
尊い…などと訳の分からないことを呟いていたライラは、はっと我に返ったように話し始めた。
la「で、では！ヴェールとドレス、ガンホルダー型ガーターベルトの3点のご購入でいいですか？」
zm「うん。」
ゾムは言葉を覚えたての子供みたいにこくこく頷いて、お金を払った。
お金の計算を済ませたライラと一緒に試着室に戻り、いつものクリーパーカーに着替える。
やっぱりクリーパーカーの方が落ち着くな、と思いながら、ライラがドレスを綺麗にたたむのに目をやる。
la「お城での生活って、楽しいですか？」
『ぇ、あ、楽しいです。最近は、女の子の友達もできて…友達なのかな。』
la「う〜、羨ましいですっ！」
ライラはそう言って、私に購入品が入った箱を渡してくれた。
試着室から出ると、ゾムがそれをひったくるように抱えた。
重くないから私が持つと言っても、ダメの一点張りだ。
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風太(プロフ) - ダリア太郎さん» わわわ待っていてくれてありがとうございます、、、作者多忙でしてひと段落着いたらまた更新するかと思われるので気長に待っていて貰えればと思います(´∩ω∩｀) (2020年6月22日 23時) (
レス) id: 1ce02552d8 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア太郎 - 更新しないんですか（ ｉ _ ｉ ） (2020年6月22日 22時) (レス) id: db84d391e7 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ぱんさん» どうぞ！！！（輸血パック） (2019年9月4日 7時) (レス) id: 68876f6c16 (このIDを非表示/違反報告)
ぱん - 何してくれるんだ！鼻血がとまんねーよ！ (2019年7月24日 20時) (レス) id: afe6fa3e2d (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - あっぷるさん» コメントありがとうございます！！！更新頑張ります！！！ (2019年4月7日 9時) (レス) id: 4133c0f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
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