103話 ページ3
ut「で、何があったん？不安なんやろ、目合わせてぇや。」
zm「…うん。」
無意識のうちに目を合わせないようにしていたみたいだった。
鬱の真紅の瞳を見つめ返すと、しばらくしてから彼は察したように頷いた。
ut「やったかも分からんの？」
zm「酔ってたんやって！」
ut「で、俺なら解決できるかもって思ったん？」
zm「解決っていうか、こんなことになったの初めてやし、Aが何考えてるのか知りたいねん。」
大先生が吐いた煙草の煙が風に乗って消えていく。
すると、後ろで扉が開いた音がした。
振り返ると、扉から不思議そうな顔をしたAが顔をのぞかせている。
肩にはクリーパーを模った細長いタオルが掛かっていて、頬は紅潮している。
お風呂から出たばかりなんだろう。
『大先生とゾム、こんな所にいたの？あれ、大事な話とかしてた！？』
ut「大丈夫やでAちゃん。僕らのこと探してたん？」
『あ、えっと…ご飯！みんな待ってるよ！』
Aが引っ込んだ扉をぼーっと見つめていると、どんっと背中に衝撃が走った。
どうやら大先生に背中を押されたらしい。
ut「一緒になんとかしたるから、そんなパッとしない顔してたらあかんで。」
zm「ほんまありがとう。」
ut「待ってよAちゃーーーん！」
Aと大先生と一緒に食堂に入ると、兵士達はもう既に食事をしていた。
その真ん中を通路にしてしまったのには理由があるらしいが、はっきり言って設計ミスだと思う。
食事の途中に立ち上がって礼をしなくてはいけないなんて可哀想すぎる。
礼をやめるように言ってもやはりやめるわけにはいかないらしい。
何人かAを見ている奴がいるが、手出したらあかんねんでお前ら。
経験者が語ってんねんからな。
幹部の食堂では、全員が絶望したような表情でお預けを食らっていた。
どうやら俺たちのせいで待たされていたらしい。
kn「遅いやないかぁ！」
ut「ごめんごめん、楽しいひと時を過ごしてただけやねん、許して。」
gr「許したくない。」
ut「ひどない！？」
俺たち三人が席に着くと、全員が一斉に手を合わせて、食事が始まった。
隣に座ったAからは、生々しくもシャンプーの匂いがしてくる。
syp「あれ、Aさっき風呂入ったんすか？髪濡れてますけど。」
『え？うん。いろいろあって。髪は乾き切らなかったの。』
いつのまにかショッピ君がAを呼び捨てにしていることはさておいて、「いろいろ」とはきっと俺のことだ。
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風太(プロフ) - ダリア太郎さん» わわわ待っていてくれてありがとうございます、、、作者多忙でしてひと段落着いたらまた更新するかと思われるので気長に待っていて貰えればと思います(´∩ω∩｀) (2020年6月22日 23時) (
レス) id: 1ce02552d8 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア太郎 - 更新しないんですか（ ｉ _ ｉ ） (2020年6月22日 22時) (レス) id: db84d391e7 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ぱんさん» どうぞ！！！（輸血パック） (2019年9月4日 7時) (レス) id: 68876f6c16 (このIDを非表示/違反報告)
ぱん - 何してくれるんだ！鼻血がとまんねーよ！ (2019年7月24日 20時) (レス) id: afe6fa3e2d (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - あっぷるさん» コメントありがとうございます！！！更新頑張ります！！！ (2019年4月7日 9時) (レス) id: 4133c0f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
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