119話 ページ19
syp「性格が明るいから、暗めな色じゃないすか。」
『暗め？黒とか？』
syp「ん、まぁ。紫でもいいんすよ。」
『あー…。黒は似合わないかな？』
syp「超黒推しなんすね。」
『…まぁ。』
ショッピ君は、くくくっと楽しそうに笑いながら腰を低くした。
目をしっかりと合わせて、何か言いたげな表情をしている。
『なに？』
syp「グルッペンさんすか？」
『え、何が？』
syp「黒がいいって言ったの。」
『…そう、だよ。』
何が面白いのか、ショッピ君は大声で笑った。
グルッペンさんのものに少しだけ似ている笑い声が、夜闇に響いた。
漸く笑いが収まったのか、ショッピ君は目元を拭って呼吸を整えた。
syp「グルッペンさんらしいわ。Aさん、明日楽しんできてな。…まだここに居ます？」
『う、あとちょっと外の空気吸おうかな。』
syp「あとで返してくださいね。」
ショッピ君は私の肩に自分の上着を掛けてくれた。
お礼を言おうと振り返ったが、もうベランダには私だけしか残されていなかった。
ベランダでぼーっとし続けて、どれくらい経っただろうか。
空想にふけったりしていたらすっかり時間を忘れてしまったみたいで、月の位置がだいぶ変わってしまっている。
突然、茂みからがさがさと音がした。
はっと我に返って身構えるが、暗闇すぎて茂みの様子が全く見えない。
このまま見過ごして中に入ってしまっても、もし侵入者だったとしたら無視はできない。
この近さだと到底助けを呼ぶことも出来ないし、誰かが起きているかもわからない。
?「……安心して。平気やで。」
『こ、こないで！』
?「大丈夫やから。」
その人は身軽にベランダに飛び移ってきた。
恐怖から声も出ないため硬く目を瞑ったが、いつまで経っても危害を加えられた様子などはない。
?「兄さん。聞いたことない？」
『あ、き、あり、ま、』
ni「落ち着いて。聞いたことあるやろ？普段は向こうにある小屋で能力者についての研究をしてるから、会ったのは初めてやろ？」
『はい…。』
ni「早く寝たほうがええよ、ここら辺は、夜は危険やから…あ、森から来たんやったっけ？」
『そうです、』
兄さんはそれ以上は深く聞かずに、中に入っていってしまった。
私も後に続くように中に入ったが、廊下には人の影すら見当たらなかった。
不思議に思ったものの、眠さに耐えきれずに部屋に向かった。
きっと、明日は朝早いだろう。
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風太(プロフ) - ダリア太郎さん» わわわ待っていてくれてありがとうございます、、、作者多忙でしてひと段落着いたらまた更新するかと思われるので気長に待っていて貰えればと思います(´∩ω∩｀) (2020年6月22日 23時) (
レス) id: 1ce02552d8 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア太郎 - 更新しないんですか（ ｉ _ ｉ ） (2020年6月22日 22時) (レス) id: db84d391e7 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ぱんさん» どうぞ！！！（輸血パック） (2019年9月4日 7時) (レス) id: 68876f6c16 (このIDを非表示/違反報告)
ぱん - 何してくれるんだ！鼻血がとまんねーよ！ (2019年7月24日 20時) (レス) id: afe6fa3e2d (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - あっぷるさん» コメントありがとうございます！！！更新頑張ります！！！ (2019年4月7日 9時) (レス) id: 4133c0f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
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