115話 ページ15
歌のレッスンは、思ったよりも楽しかった。
繰り返し聞いていくだけで、歌詞もメロディーも案外頭に入るものなんだと気付かされた。
オプロイテちゃんには、何度も歌わせてしまって申し訳ないが、聴くのもすごく楽しいものだ。
覚えたことを歌ってみると、グルッペンさんは小さなチョコレートをご褒美に口に入れてくれた。
そろそろお昼ご飯の時間だとなると、オプロイテちゃんは例にもよってまた先にどこかへいなくなってしまった。
すると、彼女と入れ違うようにシャオロンさんがこっちに向かってくるのが見えた。
sha「おっ3人とも、なにしてるん？」
gr「歌のレッスンだゾ。シャオロンは今日何の訓練したんだ？」
sha「シャベル。」
何故か得意げにそう言って、シャオロンさんは私の隣に移動してきた。
だが、とくに何かをするわけでもなく、上機嫌そうに鼻歌を歌っているだけだ。
何となく手が暇だったので、少し長めの袖から覗いているシャオロンさんの手をぷにっと触る。
すると、彼はびっくりしたようにポメラニアンになってしまった。
sha「わん！わんわんわん！」
シャオロンさん、もといポメラニアンは、なにすんねん！とでも言いたげに私に向かって吠えた。
グルッペンさんはでかい声で笑っているし、エーミールさんも甲高い叫びに近い笑い声を発している。
私がシャオポメ(今命名した)を抱き上げると、もう彼はわんわんと鳴かなくなった。
その代わりに、ぱたぱたとしっぽを振っている。
gr「お腹すいた。」
eml「向かいますか。」
まだ笑いが引いていない2人と、しっぽを振り続けている1匹と一緒に食堂へ入ると、意外にも兵士たちはポメラニアンの存在に何の疑念も抱かなかったようだ。
この調子だと、訓練中とかでも能力が発動することがあるのかもしれない。
幹部の食堂には、ひとらんとマンちゃんしか居なかった。
2人はまるでおしどり夫婦のようにテーブルを挟んで向かい合って座っていて、頬杖をつきながら談笑していた。
彼らは、私たちが入ってきたことにほぼ同時に気づいて、私の腕にポメラニアンがいることにも、ほぼ同時に気がついた。
os「それ、シャオロンか。びっくりした。Aちゃん遂に拾ってきちゃったかと思った。」
ht「ね。俺も一瞬そうだと思った。」
シャオポメは、一回だけわん！と鳴いて、耳をぴょこぴょこと動かした。
森の中には犬があまりいなかったので、何と言っているかはわからない。
でも、マンちゃんは小さく笑った。
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風太(プロフ) - ダリア太郎さん» わわわ待っていてくれてありがとうございます、、、作者多忙でしてひと段落着いたらまた更新するかと思われるので気長に待っていて貰えればと思います(´∩ω∩｀) (2020年6月22日 23時) (
レス) id: 1ce02552d8 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア太郎 - 更新しないんですか（ ｉ _ ｉ ） (2020年6月22日 22時) (レス) id: db84d391e7 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ぱんさん» どうぞ！！！（輸血パック） (2019年9月4日 7時) (レス) id: 68876f6c16 (このIDを非表示/違反報告)
ぱん - 何してくれるんだ！鼻血がとまんねーよ！ (2019年7月24日 20時) (レス) id: afe6fa3e2d (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - あっぷるさん» コメントありがとうございます！！！更新頑張ります！！！ (2019年4月7日 9時) (レス) id: 4133c0f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
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