92話 ページ42
『これ、もしかしてグルッペンさんですか？』
まだ両手に握っている剣をぱたぱたさせているパペットのパンダを指差してそう聞くと、グルッペンさんは頷いた。
確かに、似ている。
gr「Aのもあるんだゾ。幹部全員のがある。持ってくるからそこに座って待っててくれ。」
『はい。』
ガラスで出来たテーブルの前のら黒くふかふかしているソファーに座って待っていると、程なくしてグルッペンさんが戻ってきた。
手には大きな箱を抱えている。
グルッペンさんはその箱をテーブルの上に置いた。
彼によって開かれたその箱の中には、沢山のパペットが入っていた。
雑な入れかたで積まれているのがちょっと気になるところではあるのだが。
グルッペンさんは、一番上に積まれていたパペットを、さっきまでぐるぱんだがはまっていた右手にはめた。
どうやらハリネズミがモチーフの様だ。
gr「これがハリAだ。」
『…ハリA？』
どういうネーミングセンスなんだろう。
直立二足歩行のハリネズミは茶色の髪の毛を生やしていて、クリーパーカーを着ている。
目は緑色のボタンでできている。
gr「可愛いだろ？」
『はい、でもなんでハリネズミなんですか？』
gr「なんとなくだ。」
『…なるほど。』
グルッペンさんはハリAにわやわやとうるさい動きをさせてから、それを大事そうにテーブルに置いた。
箱の中にはまだ沢山のパペットが入っている。
それぞれ幹部たちがどの様な動物として表現されているのか気になるところではある。
『これ、見てもいいですか？』
gr「ああ、きっと気に入る。」
ハリAの次に積まれていたのが、キツネのパペットだ。
ヘルメットを被っていて、手には煙草を持っているからきっとショッピ君だ。
その下にあったのは、チワワのパペット。
これはシッマのそれだろう。
その証拠に、特徴的なストライプのＴシャツに、目の覚めるような金髪、スカイブルーの瞳を持っている。
その下はポメラニアンのパペット。
言わずもがな、シャオロンさんだ。
シャベルを片手に、ちょろっと舌を出してとても楽しそうな表情を浮かべている。
その下はペンギンのパペット。
蝶ネクタイをしていて、蝶々が頭に止まっている。
それに、目は色素がとたも薄い。
これは、エーミールさんだ。
その下にはヒツジのパペットがある。
くすんだ色の瞳に、眼鏡をかけていて、手には煙草を持っている。
絶対に大先生だ。
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Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (
レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» どういたしましてです！私の貧弱な語彙で理解していただけてとてもうれしいです！小説是非読ませていただきますね！ (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
ネコミミ七つ - ありがとうございます。バッチリ理解できました。 あ、あと私ネコの大罪という名前で小説を書いてるんでよかったらみてくださ((殴 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» ですが、この作品ではメンバーが死に至るという表現をする予定がありませんので、不老不死だという認識を持っていただければと思います。曖昧な設定で申し訳ないです、、。今後とも本作品をよろしくお願いいたします。 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
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