55話 ページ5
『うおお、すごい……！』
ht「わかる？この魅力が！！！」
どうやら私は地雷を踏んだようで、ひとらんらんさんは饒舌に話し出す。
刀についてのことを色々語ってくれてはいるものの、難しすぎてあまり理解ができない。
ht「ね？すごいでしょ？」
『は、はい……。』
ut「あ！Aとひとらんやん！なにしてるん？」
そこに助け船を出してくれたのは、大先生だった。
いつも漂っている煙草の匂いが今日は少しだけ強い。
ht「大先生、またサボってんの？トントンに言いつけようか？」
ひとらんらんさんは大先生の質問には答えず、呆れたような口調で言った。
きっとこの煙草の匂いはサボっていた証拠なのだろう。
言われてみれば、服装や髪型にもあまり乱れが無い。
ut「ええやんか〜。そうやAちゃん、こんど城下町行こうや！ふたりで！」
『えー、だって私ロボロさんとかと行くって決めたし、大先生は国民に顔が知れてるからやだな。』
ut「そんなこと言わんといてや〜。」
ht「お前そういうの見苦しいから。」
tn「なぁなぁ。」
その輪の中に、トントンさんが急に割り込んできた。
大先生はやばい、という顔をし、ひとらんらんさんは諦めたように天井を仰いだ。
tn「楽しそうやん。何の話？」
ut「く、訓練の話やで！」
tn「嘘は良くないで。じゃあ三人とも昼飯食べ終わったら書記長室で待ってるで。」
そう言うと、トントンさんは訓練場の喧騒に紛れて見えなくなってしまった。
zm「なぁ大先生、Aに何してくれとんねん。」
震える大先生の背後を取ったのはゾムだった。
ut「な、何もしてへんやん〜！」
すると、ゾムは私の目の前に立ち、屈んで目線を合わせてきた。
綺麗な私と同じ色の瞳が心配そうに揺れている。
zm「痛いの嫌やんな？」
『痛いのは嫌い。』
zm「トントンからのお仕置きは痛いんやで。大先生が訓練中に話しかけてきても、関係ない話の時はぶん殴ってええから。」
ut「ちょっと！？」
zm「俺と訓練しよーや。」
ht「ちょっとまって、俺と訓練してたんだよ？」
zm「ええやんか。ちょっと借りるわ。」
ゾムはそう言うと私の手を引っ張り、何故か訓練場を出た。
廊下に人気はなく、後ろから微かに訓練場の中での剣が擦れる音などが聞こえる。
zm「A、好きやで。」
突然、ゾムがぼそっと呟いた。
それは私に向けて言っているのか、独り言なのかよくわからない。
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Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (
レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» どういたしましてです！私の貧弱な語彙で理解していただけてとてもうれしいです！小説是非読ませていただきますね！ (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
ネコミミ七つ - ありがとうございます。バッチリ理解できました。 あ、あと私ネコの大罪という名前で小説を書いてるんでよかったらみてくださ((殴 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» ですが、この作品ではメンバーが死に至るという表現をする予定がありませんので、不老不死だという認識を持っていただければと思います。曖昧な設定で申し訳ないです、、。今後とも本作品をよろしくお願いいたします。 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
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