90話 ページ40
次の日の朝、起きると8時頃になっていた。
急いでパーカーに着替えて短パンを履き、部屋の外に出たが誰かが部屋の中で動いている様子がない。
食堂に行ったものの、誰もいない。
普段は朝早くから厨房にいるはずのトントンさんすらも、どこにも姿が見えない。
ひとりぼっちになった気がして、とぼとぼと歩いていると、図書室に着いた。
どうせ本なんて読めるわけないけど、少し入ってみよう。
図書室は思ったよりも広かった。
カラフルな背表紙のものから、黄ばんでしまってクリーム色になっているものまで、沢山の本が、高い天井まで届くくらい高い本棚に並んでいる。
あんな高いのはどうやって取るんだ。
口をぽかんと開けてそれらを眺めていると、天井近くに誰かが居ることに気付いた。
綺麗な蝶々のような半透明の羽をぱたぱたさせて本を選んでいるその人は、エーミールさんだ。
彼は重そうな本を手に取った瞬間、ずんっと高度を下げた。
羽を忙しなくぱたぱたと動かしているが、高度が上がる様子もなく、半ば落ちるようにして下がってきている。
eml「うああああ！？」
『え、えーみーるさ！』
ばこんっと言う鈍い音と共に、エーミールさんは地面に降り立った。
というか落ちた。
eml「あ、え、と。Aさん？今日から授業だったっけ？」
『それより！大丈夫ですか！？すごい音しましたよ。』
eml「思いの外この本が重かったんや…。よくある事やし大丈夫です。」
エーミールさんは、太ももの裏を埃を落とすようにぱんぱんと叩いて立ち上がった。
落ちてしまった本を拾い上げて、傷がついていないか確認している。
『それ、何の本なんですか？』
eml「あぁ、これ？これは楽器についての本ですね。」
そう言って渡された本を開くと、文字ばかりで何も理解ができない。
イラストもあるが全く意味がわからない。
『うぅ…なんて書いてあるのかわかんないです。』
eml「これからわかっていけばええやろ？」
『ところで、エーミールさんは何故楽器の本を？』
eml「う、うん。」
話が噛み合っていないが、何か事情があるんだろうか。
見たところ、エーミールさんの手は戦争屋にもかかわらず、とても綺麗だ。
なにか楽器を演奏するんだろうか。
eml「あ、向こうの方に絵本がありますよ。それを読んだらええと思う。」
エーミールさんが指差した本棚に向かうと、比較的カラフルな本がたくさん並んでいた。
それでも、背表紙の文字は読めなかった。
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Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (
レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» どういたしましてです！私の貧弱な語彙で理解していただけてとてもうれしいです！小説是非読ませていただきますね！ (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
ネコミミ七つ - ありがとうございます。バッチリ理解できました。 あ、あと私ネコの大罪という名前で小説を書いてるんでよかったらみてくださ((殴 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» ですが、この作品ではメンバーが死に至るという表現をする予定がありませんので、不老不死だという認識を持っていただければと思います。曖昧な設定で申し訳ないです、、。今後とも本作品をよろしくお願いいたします。 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
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